未来の股子へ

未来の股子へ。

正直我が家で贅沢は無理。不可能だ。
それに飼い主が料理が出来ないので、家庭料理のおこぼれも無い。
外食は塩分など股子向きじゃない。
そう餌だけだ。すまんな。

住みやすさから言えばポールとかそういうのは買う予定は無い。
爪とぎは悩み中だ。
と言うのも今の住まいは残念だがあらゆる人間以外の生物は不可。
更に言うと、股子が三味線を弾きたくなっても
ここはあらゆる楽器演奏は不可だ。
なので、自宅に戻るのか別の場所にいる事になる。
だからどんな感じかも伝えれない。
もし、自宅に戻っていたなら
先代がものすごい形相でにらむだろうが赦してやってほしい。
あいつ（梅ちゃん）は粘着質だからな。

衣装に凝るつもりはないからそこは安心してほしい。
手先が器用じゃないから、首輪だけだ。

サービスは先代から定評があるマッサージだ。
これは他の連中にもやったら腑抜けになるほど好きなようだ。
重たいバイクのアクセルワークを絶妙にこなす自分の
多分その技術が生かされているのだろう。
充分味わってほしい。白目をむいた股子を見れる事を
想像するだけで楽しみだ。

教育を言えば、すこし厳しいぞ。
自分はどんくさい生き物が嫌いだ。本人がどんくさいからな。
先代も筋トレをやりすぎで、カラスまでハントできる凶暴な
生き物に育ってしまったが、後悔は無い。
２階のベランダから飛び降りてもケガ一つなく、陣地に入る
連中を追っかけ回せる程度にはなれる。

そして、股子よ。
お前は股子と名を貰うのも、
多分お前は自分の股の間で暖を取ったり、寝たりするであろう。
つまり股臭い生き物として育つのだ。
まさに股子に相応しい。
そして、股臭い場所が慣れ親しんだ場所として
生涯を終えるだろう。

そして自分と暮らす生き物は平均寿命をベリーロールで超えてくる
恐ろしく長命だから
ほぼ同時にあの世行だ。

あの世についてくるか来ないかは自由だ。
自分が地獄に行くようなら、真っ先に逃げ出していい。

股子もしくは股男かもしれないが
やってきたら一番に言うだろう。

「ぶっさいく」

そこからだ。

#猫のいるしあわせ