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櫛の歯が欠けた

昨日の朝、髪をといたらパキって音と共に銀の何かが飛んだ。
手にしていた櫛の歯が欠けた。破片見つからず。

親は櫛の歯が欠けたら嫌な事が減ると言う。
94クシ苦死=櫛に繋がるかららしいけど
今日までそんな迷信を信じていなかった。
第一自分の髪は絡まりやすく癖があるから、
小さい頃から櫛の刃がよく欠ける。


noteでいつも水晶みたいなお話をする方がいて、
読むと自分この年でこんな文章書けたかしら?
とか思いつつ、
彼女は日々小さな礫から築いてきた
それこそ自然界の鉱物が出来るみたいなものなんだよね
と感心しきり。


櫛の歯と何の関係があるのか。


そんな昨日だけど
出会い系で、結果別れたという話を聞いた。
実は似たような話をお会いしたnoteの方も話していて。
ここの地方独特の、
大企業が集まっているので出会う率が上がると言うかそういう話。


自分も何故か自分とは疎遠な世界に住む方と知り合いになる。
素晴らしい方も多くいるけど悩ましい方も同数いる。
大企業のすごく立場が上の方とか凄い職業の方も、人付き合いにそれを持ち込まない人が居る一方で、どうしてもそれを持ち込む人もいる。
所謂失礼な言い方をすれば尊大な方達は自負があるし、事実素晴らしい仕事とそれに伴う立場になるまでに努力も大変された事はわかるし、それに対するリスペクトも充分ある。

けど、あなたと私の関係性は仕事絡みじゃない。これが通じない。

所詮三流企業?
収入はせいぜい000万でしょ?
あいつら偏差値は〜
こんな話を天気並みに会話に盛り込んで来る。
聞きたくない。

そして、何よりも横柄さから来る
「自分(の話)はおもしろい」
「他人(の話)は下らない」がセットアップされていて
途中でスマホを投げ出すか、
座っている座席が脱出シートになって天高く飛んでいきたい気持ちになる。

相手の立場など自分にはどうでも良い事だ。
そこからおこぼれを貰うつもりなら話は別だけど。

会社の規模はさておきで立場的には50過ぎのこの世代の女性としては少し上の方かも知れない。
だから気を許してそんな会話がでるのかも。
要するにお仲間でしょ?的な。

違うよ。ぜんぜん違うから。

出会い系の人と結局お別れした彼女は、まだ20代の半ば。今時の子の中でも割と目を引く可愛さで、多分その自覚もある。
相手はこの地方の有名企業のホワイトカラーの方だった。
別れた理由も相手の横柄さだった。
別れ際に
「俺は○○の社員だからさ、引く手あまたなんだよね」に近いニュアンスを言ったらしい。君はそこが自慢だろ?と。そして、彼が「君は不釣り合い」に近い事を発したのでそのまま途中で帰ったらしい。

きちんとお付き合いを考えていた彼女は気落ちしていた。
慰めの言葉じゃなくて事実を言う。
「相手も若さや見た目を多分同僚に自慢していただろうから、条件で来たのはむしろ相手じゃない?」

「そうですね。せいせいしました」
と彼女は笑顔で言う。

自分も面倒な人付き合いに悩まされている。
別れた彼女の様なスッキリ感はまだ先の話だろう。


帰宅して、PCを開けて、noteをみたら。
なんだろう、今年というか20年分くらいの愛を頂いていたのを発見して。


親に謝らなきゃ。

確かに櫛の歯が欠けたら、苦痛が減るってホントだった。


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