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「12月の名前のない珈琲 枠を取っ払う」

「深淵」

一口飲んで浮かんだ言葉は、「深淵」だった。
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12月の名前のない珈琲:Indonesia

たくさんの島からなる国インドネシア。
なんと、1万以上の島があるそう。
思っていた以上の数に驚きます。

しかも、日本に比べて、国土は約5倍、人口は約2倍。
これもまた、思っていた以上の数に驚きます。

インドネシアにコーヒーが持ち込まれたのは1690年代。
インドネシアがオランダの植民地だった頃です。

生産量の90%がカネフォラ種(ロブスタ)、10%がアラビカ種。
でも、初めて、持ち込まれたコーヒーはアラビカ種だったそうです。

自然災害やサビ病により壊滅的な打撃を受け、アラビカ種ではなく、病気に強いカネフォラ種の生産が増加しました。
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12月の名前のない珈琲を飲んだ。

「深淵」

その一言が頭に浮かんだ。

あとは、ワークショップ「珈琲で思いを共有してみよう」で参加者と、この珈琲を飲みながら、自分に向き合おうと思った。

「都会的」「まっすぐな直線」「芯がある」「強い」「直線的な建造物」「柔らかみがない」
いくつか挙げられた参加者の言葉に、何度も何度もうなずいた。

そして、参加者の言葉から次第に自分の思いが明確になりはじめた。

「深淵」「プールの底みたいな」「一旦、クリア」「怖くない」

深淵といえど、ヒトが作ったプールの底には手に触れられる真っすぐな壁がある。

それをつたっていけば、必ず、深淵から抜け出せる。

何かを見つけなければならないけれど、見えなくても大丈夫。
手がかりがないようだけれど、手は確かなものを感じている。

一旦、クリア。

そして、次のステージに向かうための今に、私はいる。

プールの底は、私の枠だ。

これから、それを取っ払う。

だから、12月の名前のない珈琲は、『枠を取っ払う』と名づけた。

2021年の珈琲は、この珈琲で終いとなりました。

よければ、みなさんが名前のない珈琲につけられた名前を見返してみてください。

あのとき、私はこんなことを思っていたのか。
そうそう、そうだったな。

今を感じた過去の自分に向き合えば、更なる未来の自分に出会えるかもしれません。

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