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独学で2ヶ月でデザイナーに転職した時にやったこと。

デザイナーになって1年半が経ちました。

最近、知り合い経由でデザイナーになりたいという方の相談に乗ったのですが、そういえば自分がどのようにデザイナーになったかをまとめたことがなかったな〜と思い、今さらですが書き残しておこうと思います。

ちなみにこちらのインタビューでも、デザイナーになった時のことや勉強法についてお話ししています↓

デザイナーになる前にやったこと

私がやったことは、時系列順に以下の通りです。

① コーディング(HTML、CSS、JS)を勉強する
②デザイナーの仕事やデザインの考え方などを学ぶ
③優れたデザインのWebサイトをたくさん見る
④特に好きなWebサイトをトレースする
⑤Cocoda!でUIデザインの勉強する
⑥作ったものをTwitterやnoteで公開する
⑦実績づくりのためデザイン業務をボランティアで引き受ける

ちなみに、私の場合はデザイナーになろうと決めてそのために計画的に学習していたわけではなく、フィリピンから帰国したばかりで、また他の国に移住する選択肢もありつつ、一旦できることからやっていたら日本でデザイナーになっていた、という方が近いです。

あとこれは独学で東京の小さな事業会社からデザイナーとしてのキャリアをスタートさせた私の体験談で、おそらく正統派ルートではないと思うし、どんなデザインをやっていきたいかなどよってやるべきことは変わると思います。

①コーディング(HTML、CSS、JS)を勉強する

コーディングは、デザイナーになろうと思う前から趣味で細々と勉強していたため、デザイナーになるための勉強でやっていたわけではないのですが、一応入れています。

Progateドットインストールで勉強していましたが、結果として、前職でも現職でもコーディングを「やらなくてはいけない」状況はありませんでした。

ただ、「できるからやる」という感じでやることがたまーにあるので、手持ちのカードが一つ増えたくらいな感覚です。

私の場合はどちらかというと、エンジニアさんとのコミュニケーションが取りやすくなるというメリットの方が大きかったかなと思います。

Webサービスを作っていく中でデザイナーが機能や構成や見せ方を考える際、それが実際にどの様に実装されるのかのイメージがわく方が、エンジニアさんが困らない耐久性のあるデザインを作ることが出来る気がします。(しかし私レベルではまだまだエンジニアリングの知識を深めたい気持ちはつきませんが...)

でも、必須ではなかったかなとも思います。

ちなみに、Web制作会社とかに入ってクライアントワークをしたいような人だと、コーディングはできた方が強いイメージがあります。

②デザイナーの仕事やデザインの考え方などを学ぶ

この記事で書いた通り、私は偶然セブにいる時に出会ったデザイナーさんからデザインの考え方にお話を聞ける機会が1度あり、それがきっかけでデザインに興味を持ちました。

デザイナーといってもいろんな仕事や働き方があり、業務内容も様々ですが、「デザインの考え方」(いわゆる「デザイン思考」)はそのすべてに通ずる重要なもので、本やネット記事を読むことでも学ぶことができると思います。

興味が湧いてからは、ネットで「デザインとは」とかでぐぐったり、デザインやデザイナーの仕事についてのネット記事を読みあさったり、Twitterでデザイナーさんをフォローしたり、興味の赴くままデザインのことを知っていきました。

当時は、どれが古い情報でどれがずっと変わらない有益な情報なのかもわからずに見ていましたが、信頼性のあるデザイン系メディアサイトはいくつかあって、その中の記事を読んでいくだけでも無限に学びがあります。

ちなみに私の好きなデザイン系Webメディアは、btraxGoodpatch BlogUX MILKcloudとかです。

③優れたデザインのWebサイトをたくさん見る

このデザイン素敵だな、もっともっと素敵なデザインをたくさん見たいな、という欲求のまま、Webサイトのまとめ記事やデザイン参考サイトなどでいろんなサイトを見漁っては、特にお気に入りのサイトのURLとスクショをストックしていました。

特に、デザイン会社の事例ページは「美しい...」「私もこんなデザイン作れるようになりたい...」とモチベーションが上がりました。

(私の好きなデザイン会社やデザイン参考サイトはNotionにまとめてるので、その内シェアします)

④特に好きなWebサイトをトレースする

③で集めたWebサイトの中で、特に好きな(&あまり奇抜でない)サイトをデザインツールでいくつかトレースしました。

実際に同じものを作ってみることで、デザインツールにも慣れることができるし、何より自分の素人っぽいデザインとプロのデザインは何が違うのかに気づくことができます。
これも結構やってよかったな〜と思います。

ちなみに当時はPhotoshopでやってたけど、今はデザインツールはほぼほぼFigmaを使っています。

⑤Cocoda!でUIデザインの勉強する

私がやっていたのは、Daily Cocoda!という1日1画面アプリの画面などをデザインするという、Cocoda!というサービスの中のコンテンツです。

どうやってデザインを勉強したらいいんだろう…?という時に、Cocoda!があったお陰で毎日頑張ってお題に沿ってガツガツとアウトプットする経験ができて、本当にやってよかったなぁと思います。

1からすべて教えてもらえるというより、お題とヒントをもらいながら自分でぐぐりながら、頑張って作る、という感じです。

ここでのアウトプットが就職にも繋がったし、何よりこれを通した学びが大きく、短期間で力が付いた気がします。

⑥作ったものをTwitter・noteで公開する

これは⑤とセットなのですが、Daily Cocoda!で毎日1デザイン作っていた時期に、アウトプットをTwitterにアップしていました。

それがきっかけで、複数の小規模の会社から「手伝ってくれないか」「一度話さないか」と声をかけてもらう機会がありました。

あと、思い立ってサーっと書いたnoteがたまたま多くの人に読んでもらえたことも、見てもらえるきっかけになったようです。

その後の転職活動中の時もそうでしたが、Twitterの短い文章よりnoteの文章の方が考え方が現れるので、デザイン関連の学んだことや経験などをnoteを書くと、「ちょっと話してみないか」と声をかけてもらえる事が多い気がします。

⑦実績づくりのためデザイン業務をボランティアで引き受ける

ちゃんとデザインを勉強し始めて2ヶ月目、まだお金をもらってデザインをする勇気がなかった私は、声をかけてもらった小さな会社のシンプルなサービスのデザインを、完全リモートでボランティアでさせてもらうことにしました。

そこでSlackでやりとりしながら頼まれた仕事をする中で、Slackグループに入っていた別の起業家にうちに来ないかと声をかけてもらい、そこに入ることになった、というのが私がアラサー未経験でデザイナーになった時の状況です。

※ボランティアで仕事をすることを勧めるわけではなく、自分のレベル感を理解した上で有料で仕事を依頼してもらえるなら、もちろんお金ももらった方がいいとは思います。

やればよかったと思うこと

私はやらなかったけれど、やればよかったなと思うことは、

・デザイナーと話す機会を持つ
・デザイナーに作ったものを添削してもらう
・ちゃんと自分で求職活動をして、選択肢を増やす

ということ。

私はフィリピンから帰ってきたばかりで田舎の地元に籠っていて、人と会うこともなくインターネットの情報だけを頼りにしていたのですが、業界では当たり前すぎてネットで調べてもわからないことって結構あった記憶があり...

やっぱり業界を知って正しいキャリアの選択をするために、仕事を決める前になるべくいろんなデザイナーさんと話したり相談したりした方がよかったなぁとしみじみ思います。

今ならそもそもコロナで東京に住んでいても人と会いづらいし、逆に田舎住みの方にとっては、コミュニティに入ったりオンラインで繋がりやすい状況になってるんじゃないかなと思います。


そして、やっぱり知り合いなりスクールのメンターなり、デザインを見てもらえる人に自分のデザインを見てもらえる環境を早めの内から作っておいた方が近道だったかなと思います。

独学でデザイナーになることも、可能だとは言えても、私自身それが正しかったどうかはわからないし、人に独学のみでデザイナーになることを理由なく勧めることはないと思います。

デザイナーになって1年経った頃などは、伸び悩んでいる気がして、やっぱり学校でしっかりデザイン学び直したいな〜とか思った時期もありましたし…。

最近はいろんなデザインスクールやデザイナーコミュニティ、オンラインでデザイナーの添削を受けられるサービスなどもあるので、利用してみるといいんじゃないでしょうか。(私も使ってみたい)

最後に

デザイナーになるためにどう勉強すればいいか、とたまに聞かれるのですが、この質問に一回でテキストで答えるのは難しいなと思います…。

先に書いた通り、どんな場所でどんなデザインをやりたいのかなどによって、やるべきことは変わると思います。

振り返ってみても、やっぱり縁とタイミングがとても重要で、それを掴むためにやるべきは、正しい情報収集をすること、そしてできる限り力をつけておくことかなと思います。

わたしはやったことで無駄になったと思うことはなくて、まぁ未来がどうなるかはわからないし、自分が楽しいと思える突き詰めたいことをやっていたら今の場所にいる、という感じです。


かなりだらだら書いてしまいましたが、これからデザイナーになりたいと思っている方や勉強中の方に、少しは参考になればと思います。


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