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傘を持つよ


明るめの灰色の雲がひろがり、冷たい雨が降る。

長男の三者面談だった。
急な坂を下り、その先の少し上ったところにある中学は、遠い。雨の日は一層遠く感じる。

学校での日頃の様子、委員をがんばっていること、どんな高校に行きたいか、取り組んでいきたいこと。
長男の受け答え、一言ひとことに、成長を感じた。

雨で部活がなくなったので二人で帰る。

傘を忘れた長男に、一緒にさしながら帰ろうと言ったら、オレが持つよと言ってくれた。
なんだかこそばゆかった。

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