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棋譜を追って

 いとこよりチェスが面白いよ。と勧められて、1週間ほどやってみた。初めは駒の動かし方も分からなかったものの、アプリに出てくるヒントなどを頼りにぼちぼちしてみると徐々にルールは理解してきた。しかし、決定的に苦手なことがわかった。詰めれないのである。チェスはルール上詰めれないからと言って相手の駒をとりすぎてしまうと引き分けになる。詰チェスの勉強をすれば少しは強くなるのかなと思いつつもそのままにしていた。今朝、昨日の対戦について全ての棋譜が載っていた。確か、かなり長い時間やっていたはずであるのに、その全棋譜はわずか10センチ×5センチほどの範囲に収まっていた。え?10時間以上やっていた試合を全部追えるようになってるの!?こんなに小さな範囲に載るくらいなのに10時間以上もかかるの!?とほんのりチェスのことも頭の片隅にありながら、その新聞に載っていた棋譜を実際に追ってみることに興味が湧いた。棋譜を追うなんて初めてのことである。すごすごと将棋盤を用意して、追っているうちに一度は追いきれなくなり指し直した。結果、最後150手目を打ち終わっても何が起こったのかはちんぷんかんぷんなのであったが、気づくと2時間近くが経っていた。もちろん棋譜を読むことにもましてやそれを指していくことにも慣れていないのだから当然といえばそうなのだけれどそれにしてもこの2時間はあっという間であった。

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