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花の重量2

 フラワーアレンジメントのレッスンではその日に使う草花がどさっとバケツに入っている。初めにその日、完成させたいデザインの説明と、ポイントとなる1、2輪のお花、3枚ほどの葉っぱの位置の説明を受け、その後はお手本を見ていけていく。お手本を見て真似やすいのはアウトラインのため先ずは形を意識する。そうするとどうしても花の高さや向きが隣同士で揃ってきてしまう。アレンジメントの中にはそのようにデザインしていくものもあるが、私が習うイングリッシュフラワーアレンジメントでは可能な限りそのデザインの中で風が通るガーデンのような自然さが求められる。庭に草花が均一の高さで咲くことはないように、全体ではアウトラインを意識しつつも近寄り局所的に見たときは、それぞれが自由にそこにいるような凹凸感を作る必要がある。そこでバケツの中の草花を見て問いかける。重いのか?軽いのか?

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