その他、大阪歴史博物館と印版手展覧会からいろいろ

行ったことがあると思ってばかりだった大阪歴史博物館の展示はとても面白く1日じゃ足りないくらい!と思ったほどでした。
常設展と共に特別展示も様々開催されているようで、今回は印版手のほか、規模は小さくでしたが、「銀行重役のコレクション-京・大坂の近世絵画を中心に- 」も見ることが出来ました。美しい文字で書かれた大阪の山口銀行重役の西田家道具控帳から始まるコレクションは落ち着いた日本が多く、改めて、少ない線で様々な空気を表現する日本画に感動したり、リアルな孫悟空に驚いたりしました。

絵柄ってほんま、無限なんやなぁ。と思った印版手の展覧会では、ありとあらゆるものがデザインになっていて、丸い形を活かした懐中時計の模様から、どんな食事に使ったらいいのだろう…と思うようなお皿いっぱいに描かれた蜘蛛の巣の図柄から、当時の人からすれば普通のことだったのであろう農業作業図が凝ったパターンで縁取られていたりしました。今、普通のことだと思っている日常的な例えばこうやってパソコンに向かって文字を打っていることなんかも、後からみると興味深いことをしているデザインになっているのだろうか。と想像していました。キャプションはどれも詳しく記載があり、19世紀半ばのヨーロッパの風景に出てくる飛行船の説明では日本での初飛行は1916年に所沢から豊橋、大阪間であったことや、フランスで18世紀後半にブームだった気球を日本で初めて作ったのは島津製作所が明治10年に作ったものだったなど、全部覚えることができればどれほど勉強になるだろうと思いました。印版手は日常生活に用いた食器だったこともあるのか作者名が記載されていないものばかりでしたが、きっとそにはそれぞれにデザイナーがいて、みんなが色んな思いを持って作っていたんだろうなぁと思うと面白い展覧会でした。

こんなことが、大坂歴史博物館に行った日のメモには残っていて、何をインプットして、何をしないのか。という選択も大事なのかも…と思う今日でした。

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