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河鍋暁斎

 エレベータに乗って4階のボタンが押せないことに気づきおかしいな。とは思ったのだ。とりあえずボタンの押せた最上階である3階のボタンを押してみたが地図がメインにあるようで全く思う雰囲気ではなかった。あぁ、やっぱりやってしまったか。中央図書館は2つあるのである。府立と市立。借りたいと思って調べていたのは府立中央図書館の4階にあるのだ。あらま、と思い改めて検索し直して見たいなと思ったのは書庫資料として蔵書してある3冊の画集だった。1番小さいものでもA4サイズで1キロ近くある。しっかりした画集だからそれくらいにはなるのだけれど、久々にはいたレザーのヒールで靴擦れができていた足には少々重く3冊を運ぶのにえっちらおっちら時間がかかってしまった。
 画家の名は河鍋暁斎かわなべきょうさい。今、日本経済新聞のコラムで連載中の「速い絵」で紹介されていた1羽の烏の水墨画がきっかけだった。8時間で118枚描いたうちの1枚という。えぇぇぇ!どんな人だったんだろうと興味を持ったのだ。3冊の画集を受け取った時には館内で閲覧するだけでいいかなぁと思ったのだけれど、結局1冊借りて帰ることにした。

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