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AIが生み出すあらたな格差

タイトル画像はStableDiffusionで「AI」の画像として生成した

2023年も2月に入りひと段落したところで去年を振り返ると、2022年はAIの発展が著しかった年だ

Stable Diffusion 、NovelAIにChatGPT、など
様々なサービスが登場した
以前からAIチャットツールなどは存在していたが、2022年に技術的ブレークスルーを起こし今までとは比べ物にならないほど高度な操作ができるようになった
絵を描くAIは超多量の画像データを取り込むことで、文を書くAIは超多量の文章データを取り込むことで精度をあげた
AIの質はデータ量で決まるので、大量のデータを保持するGoogleなどの一強が開発をリードしている

プログラムすら書けるAI

なによりもAIの発達で恐ろしいのは、ChatGPTが簡単なプログラムなら出力できるようになったことだ

大量のデータの学習によりAIはここまで発達したのだ

道具を作るための道具

人間とは道具を作る道具を作る動物である

フランスの哲学者 H.ベルグソン

人類の歴史は道具を作る歴史である
生活の道具、移動の道具、娯楽の道具、戦争の道具
色々な道具が開発された
猿やカラスなどの1部の生物は道具を使うが
道具を作るための道具を作るのは今のところ人類だけである
人類はまた新たにAIという道具を生み出した
しかしこれは、ただの道具ではなく、道具を作るための道具を作れる存在になりつつある

人間がAIに代替されるのはありえない話では無い

AIラッダイト運動

当然職を奪うAIへの反発はすさまじい
特にmimicという二次元画像生成AIのサービス開始時はすさまじかった
それについても思うことがあるが別の記事として今度書こうと思う
はっきり言うと、AIへの反発はすべて無意味だと私は思う
産業革命期のイギリスで起きたラッダイト運動を知っているだろうか

端的に言えば工場への綿織機導入による雇用喪失を恐れた労働者による機械破壊運動だが、結果として資本家は綿織機を導入し機械の整備などの新しい雇用が生まれたとはいえ労働者らは仕事を奪われた
なぜ彼らは仕事を奪われたのか
彼らは機械という生産手段を攻撃し、機械という生産手段を導入しようとした資本家を攻撃しなかったからだ
マルクスはも『資本論』の第四篇第十五章(5)で同じようなことを言ってる

つまりは機械を道具として使う側になればいいのである

AIが生みだす新たな格差

蒸気機関による第一次産業革命により労働者と資本家の格差が激しくなったように今起こっているAIによる第五次産業革命によりただでさえ激しい格差が広がるだろう
なぜならAIは「人間性」そのものも代替しかねないからだ

AIに機械として代替されるか、AIを道具として活用するか
格差社会を生きていくためにはAIを道具として活用できるスキルが必要不可欠になるだろう


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