採卵から移植へ
採卵後、予定日の朝は生理がこなかった。少し早めかなと思っていたので、通院は翌週に持ち越しかな…と思い、通勤。普通に仕事をしていたのだが、午後になり、突然生理がきた。
慌てて病院に連絡する。
「病院まで何分くらいでこられますか?」との問いに「最短で30分です」と答えると、「じゃあ今すぐ来てください」との返答。慌てて身支度をし、出発する。
本当に、不妊治療というのは突発的。「都合が悪い」とか「仕事がある」とかそんなのは当然関係ない。来れないなら、できないまで。
今回も、①当初予定していた通院のための遅刻を返上して②翌週に通院のため遅刻の予定を入れる③どっちも破棄して急遽病院に行く。こんな流れだ。同僚や部下、上司がこんなんだったらみんな困るだろう。申し訳ないし、私自身も満足に仕事ができないので、つらい。
急ぎ病院に行き、すぐ診察を受ける。まずは採れた卵の話から。
8個のうち、顕微授精にまわした中の1つは未成熟だったので、顕微授精せず。残り3個は成長しているものの、私が移植の段階として選んでいる「胚盤胞」までは成長しておらず。ふりかけの4つはいずれも胚盤胞まで成長していた。
ところが、だった。
卵子に精子が入り込むと、それぞれの核が卵の中にできるのだそう。それが、2PMという状態。しかし、まれに3つの核がある3PMという異常な状態もあるので、体外受精では、2PMを確認するようにしているとのこと。
今回、顕微授精の3つは2PMを確認したので大丈夫。しかし、ふりかけ4つは2PMを確認できる時間帯にそれが確認できなかったとのこと。それでも胚盤胞まで進んでいることを考えれば、2PMか3PMか、いずれの可能性もあるとの話だった。
3PMだった場合、移植しても着床しないことがほとんど。しかし、着床してしまったら、ガン化し、絨毛ガンや肺ガンになる恐れがあるとのことだった。
現段階ではなんとも判断し難いので、顕微授精たちの様子を見て、カンファレンスで決めますね、とのこと。妊娠怖ぇぇ…と驚愕した。
さて、内診。治療により大きくなった卵胞が残っていて、今のままだと子宮内膜が十分な厚みにならないので、次回の周期に移植しましょうとなった。
なんだか怒涛の午後だった。
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