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人工授精の流れ

前回の超痛い検査のおかげで卵管の状態は特に問題なかったという結果を得られたので、人工授精へとステップを進める。

人工授精の過程は過去のノートに記載したが、実際にやってみると、意外と単純でもあるが、意外と負担が大きかった。私の病院の例だけども、記してみたい。

意外とメンドイ基礎体温

まず、基礎体温をつけていかなくてはならない。基礎体温は微妙な体温の変化をみるものらしく、朝目が覚めたら何もしないままに測るもの。私は一度起きてもまた寝てしまうので、記録をつけるのが大変だった。アプリに大変助けられている。

最近知ったのだが、最低4時間は睡眠をとってないと正確な体温が測れないそうだ。時折3時に目が覚めてしまうので、その場合はどうしたらいいんだろうと思いつつ、一応3時にも測り、6時、7時あたりにも測ったりしている。そんなに差はないように感じている。

大変なのは旅行のときだ。うっかり体温計を忘れることもあるし、すっかり体温を測ることを忘れて体温計を持ち運ぶ旅に終わることもある。忘れっぽさが治せなくて、どうしようもない。

基礎体温をつけていると、だいたいそろそろ排卵ねということが分かる。アプリのおかげだけども。ただ、生理がくる日は確実に分かるようになった。これは本当に助かっている。

結構メンドイ通院

そろそろ排卵かなという少し前を見計らって、病院に行く。エコーで卵胞の状況を確認する。

卵巣は左右にあり、右、左と交互に卵を成長させ、一つずつ排卵しているのだそうだ。卵の数は人が生まれた時点から決まっているので、いつかなくなってしまうらしいし、最初の頃の方が形などの状態が良いらしく、年齢を重ねると妊娠しにくくなる原因は、ここにもあるようだ。

簡単に「エコーで」と書いたが、実はエコーも痛みがある。棒を膣に入れて子宮や卵巣の状況を確認するのだが、右左に動かしたり、ぐっと押したりすることもあり、いやぁな傷みに襲われる。

卵胞の大きさを確認して「明日あたり排卵かな」となった場合は「明日」が平日なら問題なし。土日祝日だった場合は、排卵してしまうので、今回は人工授精できません、タイミングとってみようか、となる。

「まだ排卵しなさそうだね」となった場合は、また2、3日後に病院へと行き、同じ検査を受けなければならない。

そして、翌日が平日で排卵しそうだとなった場合、当然のことながら病院へ行く必要がある。私の病院の場合、夫の同席は不要で、自宅で朝、精液を採取して持参する形なので、夫は同席しなくともよい。

つまり、夫はともかくとして、妻側は、①排卵日確認のため②人工授精のため、の(ほぼ)連続した2日間は最低でも通院が必要であり、タイミングがずれた場合は、①のために2、3日後に再度通院しなければならないということだ。

しかもこれは排卵に合わせた日にちで行う必要があるため、仕事の都合などお構いなしで「明日来られる?」「明後日来られる?」というレベルなのだ。これはかなり難しい。これまで、仕事との関係で苦労してきた部分だ。

いざ人工授精

そうしてようやく、人工授精に至るわけだが、実は、我々は何度か失敗している。

夫は精子の検査を受けて問題ないとされている。しかし、日によっては精子の状態が良くないこともあるようで「今日は精子の動きが悪いし、量も少ない」ということが何度かあった。

それでも「ギリギリできる」という時にやってみたこともあるが、1回1万円もかかるので「じゃあ今回はやめときます」と流した時もあった。状態が悪いと、やはり可能性は低いということだった。

人工授精は、器具を入れ、管を入れて精子を入れているようだ。これまた少々痛い。チクリとする程度だが、身体の奥の方の鈍痛なので地味に嫌だ。

終わったら排卵を確実にさせるためにホルモンの注射を打つ。筋肉注射なのでまたしても痛い。痛いごとづくめだ。

こうして1周期の人工授精が完了する。あとは、生理が来るか来ないかだけ。会計は約1万円で注射がそのほとんど。人工授精までの不妊治療は保険がきかず、自治体などによる補助もないから高い。そして、注射を打ったのでと抗生剤と、ホルモンの薬が処方される。抗生剤は保険適用だが、ホルモンは保険不適用。なんとも優しくないなと思う。

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