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採用の見地から考える、テレワーク導入の重要性

いつも読んで頂きありがとうございます。
Amuletの迫頭です。

前回は、「採用活動を始める前に準備しておきたいこと」というタイトルで書きました。始める前にまずはマーケットを知ること、情報収集の大切さについて触れています。
求人媒体に掲載したけど上手くいかないなど、そういった方はぜひ読んでみてください。
https://note.com/_amulet/n/nb26faa8c2004

さて、今回は採用の見地から見たテレワークというお題で書きたいと思います。
緊急事態宣言もあけて、徐々に出社している方も多いのではないでしょうか?
最近は通勤電車の人の数が結構増えてきた印象があります。
企業側としては完全テレワークから少しずつ出社頻度を高めるような動きが出てきているんですかね。
一方社員側では、宣言解除後の出社要請が転職を考えるきっかけになったといったお話もお聞きします。
これらを踏まえ、テレワークが採用にどんな影響を及ぼすのかを考えてみたいと思います。

まずはテレワークの普及率から見ていきましょう。
東京都の産業労働局がだしているデータです。

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出典:テレワーク導入率調査結果をお知らせします!(第1737報)緊急事態措置期間中の2月後半の調査結果|東京都産業労働局

緊急事態宣言前は24%だったテレワークが、宣言下では65%まで伸びていました。
ということは、実に65%の方がテレワークを経験されたことになりますね。

そんな中、テレワークを経験したITエンジニアの8割は「今後も継続したい」というデータが日経新聞の記事に出ていました。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO62833160Q0A820C2000000/

上記2つのデータを見て考えると、ITエンジニアにおいてはテレワーク自体が仕事を選ぶ上で、ひとつの基準になってきているということが見て取れます。

次に、従業員規模別のデータを見てみましょう。スクリーンショット 2021-11-01 12.43.02


規模別のデータで注目すべき点は、100人以下の企業の導入は約5割、300人以上の企業になると約8割が導入されている点です。
経団連のアンケートでは、9割の企業が可能な限り在宅勤務、テレワークを導入しているとの記載もあり、規模が大きくなればなるほど、
導入率が高いようです。
https://www.keidanren.or.jp/journal/times/2021/0204_05.html

ここまでのデータから、転職希望者にとっては企業規模も転職先を決めるひとつの基準になってくるかもしれません。

この内容、候補者側からするとあまりよくないから一旦文面変えます。
他社の人が個人情報に触れるって捉えられる可能性がある。

私はクライアント企業様の採用のお手伝いをしていますので多くの転職希望者の方々にお会いしておりますが、やっぱり実感値としてもリモートを希望されている方が増えていると思います。
特にITエンジニアは顕著で、完全テレワークというワードが目立ちます。

前回のnoteでもご紹介した通り、ITエンジニアの求人倍率は職種別でトップの8倍〜10倍で推移しています。
それだけ求人がたくさんある中で、テレワークが導入されているか否かは、応募率に大きな影響を与えることでしょう。

今までのお話から改めてお伝えしたいのは、規模の小さな会社様にはテレワークの導入をお考えいただくのがいいかと思っています。
仕事はリアルのコミュニケーションが大切というような文化がある会社様であっても、今のトレンドが続く限りは応募の段階で苦戦を強いられますから、これを機に考えてみてください。

いやいや、採用よりも事業をどうスケールさせていくかの方が大事で、リアルを大切にしたい。
みたいなお話もあるかもしれません。でも、もうすでに中小のIT企業で採用ができず、従業員数が目減りしている企業も存在します。
ITエンジニアは超売り手市場です。今の会社よりも、いい条件、いい労働環境があれば、転職を考える方はいらっしゃいます。
だからこそ、社内のエンゲージメントを高める上でもリモートの導入については、ぜひ真剣に考えていただいた方がいいと考えています。

最後に、アメリカで完全テレワークの企業が上場したというニュースを見ました。こういう話題が出るたびに、テレワークに関する考え方はアップデートされていくのだと思います。

私個人としてはリアルコミュニケーションの恩恵を受けてきた世代なので、出社の大切さは理解しているつもりです。ただ時代は刻一刻と変わっています。
このうねりにのみ込まれることなく、時代に応じてアップデートしていかなければと思います。

次回は最近ある新聞記事を読んでいて考えさせられるものがありました。それは、ITエンジニアの年収についてです。
UNIQLOが中途採用でウェブエンジニアに960万だとかいろんなニュースが流れてきていると思います。
IT企業の採用担当者にとっても考えるところが多いネタだと思います。
お楽しみに。

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