コロナ禍のフランス出張

県外移動ですら憚られるご時世に、急遽決まったフランス出張。

出張1週間+隔離期間2週間。完全に赤字です。大幅に赤字です。でも、行きたい欲が勝ってしまった。どうせ仕事も忙しくないし。

コロナ禍での海外旅行(出張)がとても面倒くさいことは聞いていたが、実際に経験して「なるほど、みんなが言っていたのはこれか」と出張前にすでに心が折れそうになる。

まずはワクチン問題。2回摂取からフランスでは2週間が経っていれば、かなり優遇される。打っておけばこの先は読む必要がないでしょう。

出張が決まりそうになった時点で私は未摂取。出張前に1回は済ませてリスクを減らしたいと思ったものの、1回目を打つと2回目は隔離期間に被ってしまう。何度計算してもうまくいかない。悩んでいるうちに700人待ちのかかりつけ医から「キャンセルが出たので、明日打てます」と連絡が来る。2回目の摂取は出発3日前。副反応が出てもギリギリいけるんじゃないか。しかもファイザーだし。結局打つことにして、ワクチン問題解決(副反応についてはまた別の話に)

ただワクチン を打っただけではOKにならない。1週間以上経過しないとヨーロッパではワクチン摂取と認められない。ということで72時間前のPCRによる陰性証明書が必要になる。

今回の旅程はこう。

日本→ヒースロー(イギリス)→ジュネーブ(スイス)→陸路フランス入り

さて、トランジットでのPCRは必要なのか。これが調べても調べても出てこない。航空会社に連絡してみるも、アナウンス段階で関連情報は各国大使館に確認するようにと言われる。

出発は迫っていて、希望の検査日が空いていない病院が増えてきた。もう待っている暇はない。そう思い、PCRの予約電話をしたところ、イギリスは独自の書式で唾液検査、スイスは唾液検査、フランスは鼻腔検査。と言われる。

え?3つ分もお金かかるの???

「最新は変わっている可能性があるので、大使館に確認してみると良いと思います」

いや、でもさ、予約埋まり始めてるじゃん。。。と思いながら、大使館に連絡する。

結論:大使館に電話するのは時間の無駄。

各国の対応はこちら。

イギリス

「#$&%(0"#(%'ってサイトに載ってるから、それで確認して!」と早口まくしたてられ、終了。聞いた名前で検索しても、サイトに辿り着けず。

スイス

これはクライアントが電話して、聞きたい情報を教えてくれたそう。

フランス

電話での問い合わせは受け付けてないから、ビザ部門にメールして。と言われて、メールをしたら、HPに載っているのと同じ文面がコピペで送られてきた。私の質問ガン無視。

ここで思い出した。高所得者向けのトラベルサービスをしている知人がいることに。すぐに連絡。

「刻々と状況が変わるので、大使館の人たちも情報が追いついていないし、責任取りたくないから答えないんだよね。ちょっと調べるからお待ちを」とのこと。

8月17日段階の答え。(変更される可能性がありますので、必ず確認を!)

スイス 72時間前のPCR提出で隔離なし。検査方法、書式ともに指定なし。誓約書必要。

イギリス 入国せずヒースローの乗り換えだけなら、何も提出しなくて良いことになっている。ただし、刻々と変わるため、ビジネスなどで行くならば用意しておくほうがいいだろうとのこと。入国する場合は72時間前のPCR検査に加えて、隔離期間あり、誓約書必要。

フランス 72時間前のPCR提出、またはワクチン2回摂取(スイスとイギリスのワクチン摂取済みの場合は聞かなかったな)で隔離なし。検査方法については質問したけど回答なし。鼻腔口という噂もあったけど、多分どっちでも大丈夫。誓約書必要。ちなみにワクチンパスポートさえあれば、ほぼ制約がないらしい。私たちは滞在中も1度はPCR検査が必要。ただし臨時の摂取証明書でも、もしかしたら認めてくれるところがあるかもしれないし、持っていくといいよ!とのこと。

この情報は本当に合っているのか。行ってみないことにはわからない。

そもそも21日に2回目のワクチン摂取、22日にPCR検査、23日に摂取証明書受け取って、24日に出発。ひどい副反応が出た場合はアウトな気がするこのスケジュール。

いまだかつてこんなにドキドキする出張準備があっただろうか。

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