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育休中に本を出版する

本を出版する。
そしてそのための費用を集めるためにクラファンに挑戦している。


そんな話を聞いたとしたら、
ふーーん、そうなんだーーって、自分とは全く関係ないことのように思っていたと思う。

ほんの数か月前までは。

でも、現在、私がそんなプロジェクトに関わっている。


まさか自分が本の出版に関わるなんて!
しかも育休中に!
自分自身、ちょっと冷静に考えてみると、本当にびっくりする。

私たちが出版する本は、
『育休のリアル』という、育休者のリアルをそのまま表現した本。


プロジェクトに関わっているのは、
小さな子どもを持つママ20人。

育休コミュニティMIRAISの有志メンバーで、育休中のメンバーを中心に、10月や11月に復職したメンバーもいる。

オンラインで打ち合わせをし、slackでのメッセージのやりとりでプロジェクトを進めている。
資料はGoogleドライブに置いて。
そして、印刷・製本は長野県の会社。

オンライン完結!

オフラインでの打ち合わせは一切なしで全ての作業を行っている。

みんな小さな子どもがいるから、
このやり方だからできているという面も大きい。


6月にスタートしたこのプロジェクト、本当に手探り状態から始まり、
なんとかよちよち歩きでここまでこれたと思う。


出版に携わったことのあるメンバーは誰1人おらず、
本をつくるって何からやればいいの?というところからのスタート。

今思うと、
このプロジェクトの発起人であるリーダーは、よくぞまぁやろうって言ったなぁ、なんて思ったりもするけど。

でもリーダーがやりたいって言ったからこそ、
メンバーが集まり、プロジェクトがスタートした。

このリーダーについて語りだしたら終わらないから、この記事では書かないでおこうと思うんだけど、
私はこれまでこんな人に出会ったことがなかったっていうぐらい本当にすごい人で、
この人だから、この人のために、という理由で集まったメンバーも多い。


私自身もそう。

なんでこのプロジェクトに参加しようかと思ったのかというと、
リーダーが魅力的すぎるから。
この人と一緒に何かしたいって思った。

そして、一緒に活動している中でその想いはもっともっと強くなった。
とってもとってもあったかくてすごすぎる人。(とても一言では言い表せないんだけど、無理やり一言にしてみた。)


プロジェクトは6月から始まり、
うまくいくこともうまくいかないこともありながら、
当初の予定を大幅修正したりもしながら、
2020年11月2日にクラファンの挑戦をスタートした。

出版は2021年2月。


私自身、ここ数か月は、この本のことで頭がいっぱいだったし、
いろんな時間を削ってこのプロジェクトに時間を割いてきた。


本当なら、
もうちょっと子どもと出かけたり、遊んだり、ということもしたかったし、
読書したり、家を整えたり、そんなこともしたかった。
でもその時間をちょっと削ってでも、このプロジェクトのことをやりたいと思い、やってきた。


夢中になっていたんだと思う。



なんで、こんなに夢中になれるんだろうって考えてみたら、

その理由はたくさんあるんだけど、
でも、

『チームで1つの目標に向かって進むこと』

私はこれが好きなんだと思う。


1人ではできないことが、チームだとできる。
1人では思いつかないことが、チームだと思いつく人がいる。

ちょっとしんどいなぁって思ったとき、チームのことを想うとがんばれる。


プロジェクトメンバーは、みんな小さな子どもがいて、
プロジェクトへの関わり方は人それぞれ。

がっつり関わりたい人もいれば、
一部分だけ関わりたい人もいて。

だから、プロジェクト活動にかける時間も人それぞれ。


でも、それがいいなぁって思う。

仕事じゃないから、
誰一人やらされている感はなく、

みんながやりたいと思って、
自分がやりたいと思う範囲で活動してる。


もうね、やらされてるんじゃなくて、自らやりたいと言って集まった人たちのパワーってすごいんだよ。

しかも、みんな持ってるものが違うから、
それぞれの良さがいろんなところで出てきて、それも面白いんだよ。


えーーーーーーそんなことできんのーーーーーー
めっちゃすごいやーーーーーーーん
っていうことを、ひょいってやってくれたりする。


えーーーーーーそういうやり方すんのーーーーーー
めっちゃすごいやーーーーーーーん
って思うこともいっぱい。


例えばの例を挙げると、
本の中身じゃないんだけど、
クラファン挑戦に当たり、できるだけたくさんの人にこのプロジェクトのことを知ってもらいたい、興味を持ってもらいたい、
って思ったときに、

誰かが、
この人の話を聞いてみたいって思うような人を呼んで、イベントやりたいね、って言ったんだよね。


でも、それって普通に考えて、
誰に来てもらう?どうやってその人にお願いする?どんなイベントにする?集客はどうする?
などなど、
それをやるにあたっての障壁っていっぱいある。

でも、それをみんなでいろんなアイデア出しながら進めていって、
ラジオ配信にしたらどう?っていう案が出て、ラジオ配信することになった。というか、第一回はもうすでに配信済み。

ラジオだったら簡単なのかというと、全くそんなこともなく、障壁を1つずつクリアしながらの配信。しかもすごいスピード感。

本当にチームのパワーってすごいって思った。


そういうのを肌で感じられる場所に自分がいること、そしてそこに微力ながら自分も携わっていられること、
そのことにゾクゾクする。

ゾクゾクして夢中になってしまう。


ここ数か月、夢中になりすぎて、
家のことがおざなりになってしまっていると自分でも感じていた。
そうならないように意識はしていたんだけど、どうしてもそうなっている部分もあった。

夫からみたら、もうちょっと家のこともやれよーーって思ってるかなぁとびくびくしていたりもした。

でも、この前夫に、
「楽しそうやね。イキイキしてるやん。」
って言われたんだよね。


もう、それがうれしくてうれしくて。

これまでにもプロジェクトのことはちょいちょい話はしてたんだけど、夫から楽しそうって見えていたことがうれしかった。

あ、やっぱり私、このプロジェクトやってるの楽しいんだって、夫からの言葉で改めて自分で実感した。



私は、子どもが4人いるので育休期間が長い。
復職している期間も在宅勤務が多く、できるだけ1人で完結できる仕事を選んでやっていた。
チームで動く仕事は迷惑がかかると思って。

そうするうちに、チームでやるより1人でやる方が楽だという思いになり、
自分は1人でやる仕事の方が好きなんだ、1人でやる仕事の方が向いている、
なんて思い込んでいた。


でも、たぶん、本当はずっとチームで何かをすることが好きだったんだ。


学生のときも、チームで目標に向かってみんなでがんばることに夢中になってた。


仕事でも、
独身の頃、チームで動いてるときやりがいを感じてがんばれてた。


いつの間にか、そういうことはできないと諦め、
そうじゃない自分を正当化というかそれが自分だと思おうとしていたのかもしれない。

小さな子どもがいるんだから、できなくて当然。
小さな子どもがいるんだから、その制約の中でできることだけやっていればいい。

みたいな。


今でももちろん制約はあるんだよ。


でも、その制約を、
以前の私は自分で勝手に大きくしていたのかもしれない。


いろんなことを、
やってもみないうちから、できないに分類してしまっていたのかもしれない。


育休中でも、小さな子どもがいても、
こんなにたくさんのことができるんだって、子ども4人目にして初めて知った。


まだプロジェクトは終わっていなくて、
クラファンも挑戦中だし、本の出版は2月だし、リターンイベントもある。


まだ終わっていないけど、でも、
プロジェクトメンバーとともに夢中になって過ごしているこの経験は、きっと一生忘れないってすでに断言できるし、
学んだことは本当に本当にとてつもなく大きい。


プロジェクトメンバーには感謝しかない。かなり好き勝手動いてしまっている私のこともやさしく受け止めてフォローしてくれて。
本当にみんなステキな人ばかりで、全員1人ずつ紹介したいんだけど、
でも今は、
1人でも多くのこの本を必要としてくださる方の元へ、この本をお届けできるよう、できることを精一杯やっていくことが先だな。


その前に、今日は長女の誕生日。みんなでお祝しよ~~




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