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自分で経験したものだけがリアル

先日、職場(飲食店)で先輩に「このバター中途半端な大きさで使えないから捨てるんだけど、食べる?」と聞かれた。
捨てるのはもったいないと考えた自分は迷わず「食べます!」と言って、小さいバターの切れ端をもらい、そのまま食べた。
バター単体でそのまま食べるのは美味しくないだろうな、と思っていたし、実際美味しくなかった。
「バターはやっぱりこのままで食べるもんじゃないですね〜」と言うと先輩は、
「当たり前じゃん(笑)そんなの食べなくてもわかるでしょ(笑)」と言った。

わかってる。そんなことみんなわかってる。
“バター単体でそのまま食べても美味しくない” なんてことは誰でも知っている。
ただ、
バターをそのまま食べたことのある人が言う
“バターはそのまま食べるものじゃない” と
バターをそのまま食べたことのない人が言う
“バターはそのまま食べるものじゃない” は、 違う気がする。
しかもその差は少しのようで、決定的に違う気がする。
あまり上手く言語化できないが、それはリアルじゃないからだと思う。
これまでの経験から出来る憶測なのか、自分で実際に経験して感じ、得たリアルなものなのか。

真冬の海が凍えるほど寒いことも
富士山山頂から見る日の出が美しいことも
富士急ハイランドのお化け屋敷が怖いことも
生まれたての赤ちゃんの泣き声が尊いことも
言葉の暴力は時に殴る蹴るの暴力より痛いことも
愛する人の手料理が何にも変え難く美味しいことも

どれも想像すれば何となく、わかる。
しかし実際に足を運び、目で見て、耳で聞き、舌で味わい、肌で感じて得た経験なのかそうでないかは、同じ結論に辿り着いたとしても似て非なるもの(な気がする)。

説得力に欠けるまとまりのない日記みたいになってしまったが、”人生は経験”、”何事も経験”という言葉は、あながち間違いじゃない気がするな〜。

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