それは、自分を縛る鎖に気づき、抜け出す物語。
「四月は君の嘘」
2015年のアニメ(原作は漫画)ですが、最近Amazon prime videoに追加されたのをきっかけにちょびちょび観ています。
当時から話題になっていて、ずっと観たかった音楽の物語。
楽器オンチな私が一言で表すなら、「自分を縛る鎖に気づき、そこから抜け出す物語」。
※詳細は避けますが、若干ネタバレあります。
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主人公である、有馬公生はピアノのコンクールで勝ち続けた過去を持つが、自分のピアノの音がだけが聴こえなくなってしまっている。
原因は、既に亡くなっている母親との関わり。母親とのある出来事が彼の行動を縛ってしまっている。所謂、「トラウマ」である。
公正はヒロインである宮園かをりとの関わりの中で、そのトラウマから抜け出していく。
幼少時の出来事はその人の生き方に大きな影響を与えやすい。フロイト的な考え方だけれど。
何かに悩んでいる人だったり、何か “闇”を感じる人と話をしていると、幼少時、特に親子関係や兄弟関係に一因があったりする。自分だってそうだ。
その負のループから抜け出すのは、成功体験の積み重ねしかない。これでもいいんだって気付いたら、自分を縛っていた鎖から逃れることができる。
「四月は君の嘘」でも、公生はあるきっかけを境に変わり始めていく。ある意味彼が幸せだったかもしれないところは、中学生のうちに自分を縛るものに気付けたこと。きっと彼は、これから大きく羽ばたけるはず。
他にも面白いポイントはたくさんあるけど、教育、特にキャリア教育とかに興味がある私には、トラウマを巡る描写がとても丁寧で素敵でした!
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