夏めく檸檬
様々な環境の渦に翻弄される今日。外は風が強く雨が降り頻る。
晩夏の気配も感じ青梅雨の葉が美しい
_静かな夏の始まりが聞こえる。
四角い箱に居座ること約2ヶ月外へ行くにも白い面がいる
こうも長いと、いつもは大人しい得体の知れない薄黒い影が自分を覆いにひたひたと音を立てやって来る。焦燥と嫌悪を重ね合わせながらやって来る。
今日も自分の中の欲望と矛盾を抱え、拮抗し合う音に栓をする、
が、そろそろ漏れ出して染め上げられていく。
大声を上げて友人を応援する行事、机を向かい合わせて食べるお弁当、お祭りに行く約束、最後の大会にむけて切磋琢磨し合う夏、夏の予定蘭の白さが目立つ手帳、
何の気兼ねなく話して、食べて、見て、歩く、、
今となっては恋焦がれ手にしたい眩しいモノ。
けど、それでも、
夏は素知らぬ顔でやって来る。
誰もが主人公になり青さに身を委ね演じ走レル大舞台
鬱蒼とする今に爆弾を投げつけ狂うように暑い中を駆け回る。そんな小説を想像して今日も面をつける。
夏に熟れた熱気が体にまとわりつく。
_今、『静かな夏』が始まる。
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