その年、私たちは
2021年年末から2022年年始にかけて、私がハマっている韓国ドラマ
このドラマ、見始めた頃は設定が変わっていて、不思議なストーリーだなと思うくらいでのめり込むほどではなかった。ある2人のドキュメンタリーを放送するといった内容。
ストーリーの大まかな枠組みとして私が認識していたのは、のんびり自分のペースで生きて周りを大切にしたいウンと、環境の恵まれなさから、まずはお金を得るために優秀であり働くことが優先だが、理想通りに生きることに葛藤するヨンスが軸となり話が進む。
私がこのドラマにハマったきっかけは、6話にあった。
「元気してた?どうしてた?って聞いて、辛かったって言っていいじゃないか」と言うウンの言葉だった。
この言葉には、ものすごく孤独と不安が込められている気がした。目に見える努力と目に見えない努力。現実との葛藤と自分自身との闘い。
私にとっても、このドラマのストーリーにとっても6話はとても重要な気がした。
ウンとヨンス。
真逆の生き方を望んでいるように見えたが、根幹にあるものはとても似ている気がする。
このドラマを観ていると、自分にとっての幸せを改めて考えるきっかけになった気がする。
理想を追い求めるとなぜか不幸になる。現実を見すぎるとしんどくなる。だけど、周りに恵まれている。どこを切り取るかで、幸せか不幸かは簡単に変わってしまうそんなことを考えてしまったドラマだ。
ストーリーや言葉選びの秀逸さもさることながら、ost(original sound track)や映像表現にも繊細さを感じる。
このドラマを観ていると、感情移入しすぎて時に幸せで時に辛くなる、登場人物たちの魅力が粒揃いだ。
あと数話で終わりを迎えるが、回を進むごとに観ている側の感情がジェットコースターになるため、最終話はどんな終わり方をするかを予想せずに、そっと見守りたいと思う。
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