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ヒトリエ Amplified Tour2021 全行程終了に寄せて

Amplified[形]
増幅した
増幅とは、光,音,電気等の入力エネルギーを、その特性を変えることなく大きな出力エネルギーとして送り出すことである。


振れ幅を大きくして、さらに巨大なエネルギーとなり私達の元へ届く。
ツアー中何度も「前の会場で物凄くいいライブをしたんだ、でも今日はそれを超えてる」と言っていたシノダさんのMCを思い出す。ライブを重ねるごとに、全てを増幅し最高を塗り替えていく。まさにタイトル通りのツアーだった。

私が今回行けたのは東京2days。2019年11月のLIQUIDROOM以来のワンマン参加だった。
あれよあれよという間にエンターテインメントは休止を余儀なくされ、「4」リリースツアーも中止となり、幾度かの配信ライブが行われた。
暗闇に用意されたカメラではなく、色とりどりのマスク人間に向かって話しかけるシノダさんは何度もその喜びを口にした。そりゃそうだ。しゃべっても歌ってもリアクションのない虚空に向かい続けたらそりゃ病むわ。

こちらとしてもダイレクトにリアクションを伝えられる喜びがすごかった。
バンドが爆音を奏で、客がそれにノる。手を挙げ、揺れて、跳ねる。
以前は当たり前だったこの光景を、ライブ中何度も美しいと思いました。

こんな大変な時世に、ツアーに出ようと思ってくれて本当にありがとう、ヒトリエ。
開催決定告知からZeppDiverCityをあとにするまでの数ヶ月、私の人生はとてもキラキラしていました。
まさにAmplified by the action of HITORIEだったわけ。
たとえその会場に行けなくたって、ヒトリエがツアーで全国を回ってるってだけで心の支えになっていました。本当に楽しい期間だったなぁ。

中止の会場が出なくてよかった。本当に良かった。
全16本のツアー完遂、本当におめでとうございます。


……って感じで終わりにしておこうと思ったんですけど、書かずにいたら嘘じゃんっていう歴史的事件が起こったので書き留めとこ。
7月7日ツアーファイナル、大阪BIGCAT。
センスレス・ワンダーのど頭でシノダさんが派手にすっ転んで(テンション昂ってわざとやったのかと思ってました)、愛用のジャズマスから奇っ怪な音が発生し「ちょっと待ってーーーー!!!!」と叫ぶ事件が起こった。
シノダさんごめんね、これは語り継がれるよ……Wikiにも書かれるよ……ご本人たちはマジで超焦ったと思いますが、真っ暗な中「どうする…?」って話してる3人が可愛らしくて笑ってしまった。イガラシさん曰く「ギターが爆発してみんなと見つめ合う時間」、こんなん二度と起こらないと思う。
スタッフさんの尽力でジャズマスが息を吹き返したあとは本当に熱かった。サウンドの分厚さ、吼えるような力強いボーカル、ライブ配信があっただけでもよかったけど、これは生で見れた人が本当に羨ましい。マジで史上最強だった。

2daysで違う内容だったセトリ、ポラリスで始まりポラリスで終わるのもとても良かった。
3人で踏み出すことにしたヒトリエに最も似合う曲だと思っています。
見てるかいリーダー。リーダーの仲間はやっぱりくそかっこいいのよ。

どうかこの先も3人の行く末を明るく照らしてあげてください。

あとすぐに次のツアー決めてとも言ってあげてください。
え~~~んツアー終わっちゃったやだやだ寂しい……

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