181129 〜コン・パーチ! Release Tour〜 シチュエーション・コメディ season3@TOKYO DOME CITY HALL

本来9月30日にツアー初日に行われるはずだったこの公演は、台風の影響により中止に。スタッフさんの尽力の甲斐あって、ツアーオーラスを終えたいま、無事に予定通りの会場で振替公演を行うことができました。
東京ドーム公演を目指して始まったフレンズにとって、東京ドームがすぐ目の前にあるTDCでの公演をツアーの初日に据え置いたことに特別な意味があったと思いますが、予定通りにはいかなかったものの、その気持ちが無下にされずに済んでよかったです。スタッフさんもその気持ちを汲んでひと際頑張って見つけ出してくださったんじゃないでしょうか。本当におめでとうございます!

お花もたくさんきてました。グランパーティのときは一つ二つくらいだったから、その間にこんなにたくさんお仕事したんだねえ。

TDCへは2012年から毎夏何かしらの公演で足を運んでいたので、物販の場所も座席配置も座席から見る景色も馴染みがあり、今年はフレンズで、その記憶が新しく更新されたことを嬉しく思います。

客席に着いた時点でステージ上には楽器たちとは別にマネキンが何体が置かれており、アルバム「コン・パーチ!」の裏面に描かれているイラストたち、ボーカルのえみそん曰く「月」「おんな」「悪魔」「こぞう」などがゲストで来てくれたそうです。えみそんは相変わらず言葉のチョイスがおもしろおかしくて好き。

えみそんの「ツアー初日!」の言葉が会場を一瞬で9月にタイムスリップさせて始まる一曲目はアルバムリード曲でもある「常夏ヴァカンス」。「そろそろ冬なのに常夏っておかしいよね」と冷静に、そして「こんなに台風を恨んだことはないよね」とぼやくのはMCひろせ。昨日3回目の映画『ボヘミアン・ラプソディ』を観に行ったためフレディが降りてきているとのことで、引っこ抜いたマイクスタンドで歌う場面が公演中何度も見受けられました。

「NO BITTER LIFE」「コン・パーチ!」と客席を暖める曲が続き、「TITLE ROLE」「夜明けのメモリー」といい曲で聞かせられたあと。
モニターに映し出された森へ迷い込む映像から、ステージ上に猿(着ぐるみ)4匹が現れ、メンバー一人ずつ吹き飛ばされて楽器を置いて退場。暗転するステージの真ん中に立つのはギターの太郎くん。太郎くんのボーカルの上手さをこれでもかと無駄遣いした「元気D.C.T~憧れのマチュピチュ~」。太郎くんは本当に歌がうまいなあ~!!みんな歌がうまくて演奏もうまいのに無駄遣いしてるな~~~!!(褒めてる)猿をバックダンサーに従えて踊るフレンズ面々のいやに真剣な顔つきが忘れられません。ちなみにコンビニを忘れた財布はセブンイレブンでした。

再度暗転。モニターには釣りを楽しむフレンズ大人組3人の姿が。さかなクンさんを彷彿とさせる魚の被り物を被って演奏されるのは釣り大好き涼平さんがメインな「fisherman」。曲中、衣装をお着換えしたえみそんが同じ柄のワンピースを着たコーラス隊のマネキン2体を従えて再登場。ばかだな~~でも技術がある人たちがするばかなことってめちゃくちゃかっこいいので最高です。

被り物を脱いで始まるのは「またねFOREVER」。幽遊白書を意識して作られただけあって小学生の頃まだゴールデンタイムにたくさんアニメが放送されていたあの頃を思い出す曲調です。BUMPの「アルエ」も綾波レイの曲だもんね、カッコイイ曲を作れる人たちによるリスペクトラブソング、遊び心があって楽しいしやっぱりいい曲。

ただただ楽しい時間にギュッと帯を締め直す「シルエット」。TDCにえみそんのボーカルが響き渡ります。

「東京ドームでやるアーティストってアンコールで趣向を変えるじゃん?」ということで、東京ドーム公演のリハーサルも兼ねてアコースティックパート。太郎くんもアコギに持ち替え、えみそんもボーカルからカズーにコンバートして「そんなかんじ」「とけないよ」「街」と続きます。
どこか忘れちゃったけどえみそん2回目のお色直しで、3着目はトップスもスカートもタイツもギンギラ銀色で宇宙人みたいな服にお着替えしてました。古着テイストからの突然の宇宙服。着ているのはえみそんなので全く問題ないです。

ラストスパートの声に客席もぐっと背筋を伸ばし直して、「Hellow New Me!」「Love,ya!」「オールタイムラブ!」「塩と砂糖」とC&R曲を畳み掛けてきます。レスポンスと振付の説明をしながら「スタンディングチャンスだよ!」と独特の言い回しでアリーナ席に特別感を齎すえみそん。「塩と砂糖」でモニターにMV映像流れるのちょー好き!改めてかわいいMVだなあ。

客席が今日一番の熱を持った頃に最後の締め、「ベッドサイドミュージック」。ミラーボールがキラキラ回ってて綺麗だったな。モニターに映るのは手書き文字の歌詞。グランパーティのときはえみそんが書いた字って言ってた気がするんだけど、今回もなのかな?

アンコールはツアーTに着替えて再登場。この日限定の「DON'T STOP」。終盤でも勢いを落とさないえみそんのボーカルに惚れ惚れしたあとに続くのは楽しい可愛い「ビビビ」。

曲が終わるとグッズ紹介へ。みんな大好き物販宣伝担当の太郎くんがモニターを使ってグッズ紹介という名の物販販促をしてくれます。
グッズといえば、ツアーで北海道に行った時に空港で鍵を落としたひろせ。空港で鍵落とすとか絶望的じゃん…と諦めていたらなんと見つかったとのこと!えみそんとルイくんがお土産屋さんを回っていたら、レジの真ん中にフレンズキーホルダー付きの鍵がどとん!と置かれていたそう。ひろせの鍵が見つかったのはフレンズキーホルダーのおかげだ!とのことで私もキーホルダー買いました。鍵につけてなくさないようにしよ!
ちなみに鍵を見つけたルイくんは真っ先に太郎くんのものだと思ったそうです。太郎くんは忘れ物番長らしい笑。

フレンズの次のワンマンは1/31のNHKホール。「NHKホールは挑戦だから、みんな友達連れて来て!」と客席を指差すえみそん。これ本当なら9月30日に発表してくれる予定だったのかもしれないなあ、と思うと寂しいけど、限定シングルという新たなお知らせを追加してくれてフレンズは優しいなー。

楽しい楽しい時間もいよいよ本当におしまい。最後はフレンズの看板曲「夜にダンス」。2番でひろせのラップパートを太郎くんが歌ってくれて、とってもレアなボーカルで聞けました!


私はフレンズのボーカル層が厚いところが大好きで、基本の布陣がボーカルえみそん・MCひろせひろせのツートップに、太郎くんのビブラートガンガンなハイトーンボーカルが加わることでより芯の太いキャッチーなコメディ感が演出できるから、「コン・パーチ!」「TITLE ROLE」とえみそんボーカルを続けたあとに、太郎くんのマチュピチュ、涼平さんのfishermanと他メンバーをフューチャーしたコミック曲を続けるセトリがすごくよかった。

グランパーティの1番の盛り上がり所だったフレンズの“夜曲”をセトリに散らしたこと、アンコール最後に「夜にダンス」を歌うことで“このままパーティが終われば”の歌詞にハッとさせられて、このパーティが終わってもフレンズの活動はまだまだ続いていくんだって気付かされる歌詞の見せ方も素敵だったなあ。
エモーショナル、ってどこか悲しさや寂しさが滲む言葉だと思うんですけど、フレンズのエモさはどこまでもポジティブだから優しいな。

フレンズ以外のバンドのライブは全然行けてないので、今のバンド界隈がどんな賑わい方をしているのかさっぱりわからないんですけど、フレンズのライブでの多幸感は素晴らしいです。みんな過去に違うバンドでの活動を経ていたり、「東京ドームでライブする」って明確な目標があることを除いても、音楽の楽しさを上等な演奏に特有のゆるさを交えながらまっすぐに響かせてくれるフレンズが好き。

MCでえみそんが「10年先も、100年先も、10億年先も音楽を届けるよ」と言ってくれて、10億年先のこととか考えたこともないから言葉で聞いたときは笑ってしまったけど、今こうして文字で書き起こすと、えみそんが記す音楽の一端みたいだな。
えみそんはいつだって真剣に言葉を話すから、他で聞かないフレーズが出てくるとびっくりもするけど、えみそんはサイコーにいい女なのでこれからもえみそんやフレンズが奏でる言葉や音楽を楽しんでいきたいな。

フレンズ大好き!東京ドームでフレンズに会える日を楽しみにいています!



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