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Mikoto
2024年3月15日 11:31
プロローグ 緑色に輝く塔へ、世界一危険な芝生を歩む。 ここは闇葉の精神世界。一体何が起こるのか、それを知っている者は本人の闇葉でさえ、知り得ないことであろう。 永遠と続くような芝生には飽き飽きだ。「かれこれ、1時間は歩いたよね。どうして塔はまだあんなに遠いのかな」 愛音は、深いため息をついて、朧げに見える縦に細長い緑色の塔を見つめた。同時に耳鳴りまでする。なぜだろうか。「でも
2024年3月13日 20:39
プロローグ 大学生や高校生が住むような、1R。その場には異質な黒い渦のようなものが漂っているようだった。何かがいつもと違う。違和感がその場にはある。 違和感を感じながら、今作の主人公、愛音は自分の部屋を見渡した。彼の意識が朦朧としている。体がふらついてしまい、倒れる方に足をすぐに持っていかないと立っていることができなかった。 最後に覚えているのは、パイナップルを食べていた時のことだ。そ