シェア
Mikoto
2024年6月23日 10:16
『ピンポーン』「はーい」 私は、インターホン呼び出され、扉を開けた。 「こんばんは」 その瞬間。ちくっと、おへその辺りから体中に冷たい何かが巡る。まるで氷水を流し込まれているかのような感覚。「どうしたの、お姉ちゃん」 私の弟の声が、背後から聞こえた。「……いァ……あぁ、か」 私の声は途切れ途切れで、言葉にならない。さっきまで冷たかった腹部は、今やマグマのように熱く、痛む。だから声