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見逃した映画『親のお金は誰のもの』に見る法定後見制度の課題点

色々とバタバタしていて、
やっと見に行ける
と思ったら終わっていた映画、

「親のお金は誰のもの」

実は、
この映画、
文化庁の補助対象事業なんです。

もし、お近くに
まだ上映している映画館があったら、
是非行ってみてください。


なぜかと言うと、

認知症になったら、
家庭裁判所が
弁護士などから選任する
「法定後見人」
について、

ざくっと、
こんな感じか・・
と分かるからです。

この映画を機に、
法定後見人や、
法定後見制度について
考えてくれる人が増えたら良いなと思います。


すでに、何回かお伝えしていますが、
法定後見制度について、
もう一度、ざくっとおさらいしてみます。


そもそも、
「法定後見制度」は、
認知症の高齢者の《 財産管理 》などを
行う「法定後見人」を、

家庭裁判所が
本人に縁もゆかりもない
弁護士などから選任する「国の制度」です。


法定後見制度の
何が問題かと言うと、

①法廷後見人の資質 (一部には横領犯、職務懈怠)
②制度自体の問題
③費用が高い
④家族が法定後見人になりたいと申請してもほぼ通らない
⑤一旦利用したらやめられない
⑥本人の希望と違う事をする等家族が不信感を持って辞め
 させたいと思っても出来ない

などの問題があるのです。


法定後見制度の問題や対策は
また書いていきますが、

他にも、

・法定後見人は「財産管理」しかせず、
 介護や看護などの「身辺の世話」は一切しない

・「監護」といって、
 施設入居の契約や、手術・入院などの契約は
 仕事の範囲ですが、
 これは、「看護」とは違い、
 あくまで契約(法律手続き)等だけ

・本人が死亡したら、後見は終了するので
 「死後事務」もしない

と言う制度だと言う事も知っておいてください。

さて、
あなたや、あなたの親が、
いざという時、

「自分の事業に支障が出ないようにしたい」
からとか
「財産管理が不安だ」
からと言って
法定後見人に財産管理を委ねますか?

秋の夜長、一度、
ご自身の未来について考えてみてください。

©️2023 ようてんとなーたん
 

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