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𠮟る依存性~脱・叱りすぎ②~

前回の記事では、「叱ると子どもは成長するのか」ということをつらつら書きました。

今回は「叱る依存性」についてチラシ裏にとりあえず書き殴りましたという感じです。(シリーズもののつもり)
いろいろエラソーなことを書いていますが、自戒をかなり込めて書いていますので、わたしとしても実現には道半ばです。。

叱る依存性

誰しも他人が自分の思い通りに動くことによって、「快感」を得ます。
「叱る」は、自分の思い通りに他者を動かしやすい行為です。保護者が子を叱れば、相手を動かせる確率は高まり、叱る側は叱れば叱るほど充足感を抱きやすくなります。

そもそも人間は、間違っている人や悪い人に罰を与えたり、罰せられている姿を見ると、快感をもたらすとされるドーパミンが放出されます。しかも、人間には悪いことをした人に罰を与えようとする「処罰欲求」が備わっており、叱る行為はこの欲求を満たします。正義による制裁であれば、他人から止められることがないためくり返されます。
一方で人間には「馴化(じゅんか=慣れること)」もあるため、何度もくり返されれば叱られる人の反応は鈍くなり、叱る人の欲求は満たされにくくなります。結果として「叱る」はエスカレートし、虐待やパワハラにつながるリスクが高まっていきます。

保護者であれば、子どものよくない行動に対してなんとかしなければと感じ、子どもを叱る=罰を与える、ことをやめる機会を失いやすく、また子どもが叱られて泣いたり反省する反応を見せると、安堵することもあるでしょう。意図せずとも叱る行為自体をやめにくくなります。

叱るが役立つ場面

これまで叱るのマイナス要素を述べてきましたが、例えば子どもの生命の危機に関わる状況では、効果があります。(道路に飛び出すなど)
大切なのは、危機が過ぎたら叱る行為をストップすることです。
「叱る」はその場を止める力はありますが、学ばせる力がありません。「叱る」行為が役立つ場面は危機介入抑止の2つだけです。
危機が過ぎ去ったあとは大人の怒りや不機嫌などの余計な感情は引きずらず、淡々と次につながる声かけ(叱られないためのポイントを具体的に伝える)をすると学びになりえます。つまり、危険でやってほしくないことを諭すときは、頭ごなしに否定するのではなく、事実のみ伝えるのがポイントです。(止まったから轢かれなかったね。危なかったね。など)
大人が感情を引きずったまま叱れば、子どもの脳はフリーズ状態となり、成長するチャンスがなくなります。ということは、子どもが学習するためには、何回も何度も事実をくり返し言って聞かせることが必要です
「叱る」行為は対処療法であり、根本的な解決の方法ではないため、限られた場面のみの運用になるはずです。

参考図書

「叱る」という行為を減らしていくためにどうしたらよいのか、次につなげます。

続きました!(6/6加筆)

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