いちる

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諭されるっていうのは。やさしさがマトリョーシカみたいに何重にもなってたとして、いちばん奥にある、輪郭も見えないくらいのやさしさに触れたような感覚。やさしさは時につめたい。そのいちばんつめたい部分に触れたような感覚。

いちる
4か月前
1

言葉って

口に出すと散らばる ビーズみたいに 好きな順に綺麗に糸に通しても すり抜けて 足元に散らばる 拾う あなたの好きな順に拾う そうじゃない 本当はそうじゃないのに 元の順…

いちる
6か月前
10

苦手

影 夜道をあなたと並んで歩く 申し訳程度に灯る街頭でできたふたりの影 自分を客観視することはあっても ふたりを客観視することはあまりない 見慣れないその陰が 妙に恥…

いちる
1年前
4

大事なのは、これからどうするかだから。

いちる
1年前
2

痛いと分かっていてもそれが傷になると分かっていても、言葉にしてしまったのは、それが愛情だったと気づいたあなたの隣にいたいから。これが期待じゃなくて希望であってほしいなんて、思ってる時点できっとわたしはあなたに期待してしまっている。

いちる
1年前
1

大切にしたいなら

わたしを安心させるためじゃなくて あなた自身のためなら 本当はもっともっと嬉しかった 自分のことを大切にするってことは 自分が大切な事や人も大切にするってことだか…

いちる
1年前
3

我儘ってむずかしい。

いちる
1年前
3

煙草を嫌うわたしが煙草の空箱が欲しいと言うと、あなたはなぜ?と書かれた顔をこっちに向けて渋々差し出した。あなたの大切なものじゃなくて、あなたが捨ててしまいそうなものが、わたしにはキラキラして見えて仕方なかった。ヨレヨレで着なくなったTシャツとか使わなくなったキーホルダーとか。

いちる
1年前
1

いつもそうだ。わたしの 好き は、口から出すと薄くて嘘っぽくて、届く間にどこかに消えてしまう。肝心なことは、いつもあなたには届かない。

いちる
1年前
1

現実逃避

迷った先でたまたま出逢って あなたにはわたしが見えて わたしにはあなたが見えて 途方に暮れていたわたしたちは お互いの存在に何故か安心して そうやって出逢った今で…

いちる
1年前
1

あなたを思い出すと苦しかった。あなたの作るものから目を背けた。あなたの感性がわたしの心の奥の奥に手を伸ばして、そこにあるすべてを掴んでしまう。空っぽになってしまう。わたしはわたしが見えなくなってしまう。

いちる
1年前
1

あなたは才能に溢れていた。飛び抜けたものがあると言うよりは、どれも大抵のことはできてしまった。そんなあなたにも、いや、そんなあなただからこその悩みや苦しみがあったことをわたしは知っている。それでも、あなたを羨ましいと思った。時にはそれが、悔しさや憎しみにも変わった。

いちる
1年前
1

なにができるの?

そう言われて なんて答えたら どんな言葉を並べたら あなたの隙間を埋められるんだろう と思った あなたが苦しんでいる その事実だけが目の前にある わたしはあなたを…

いちる
1年前
3

なんかさ、

「なんか馴染んできたよね笑」 そう。 最初は着慣れなかった服が いつの間にか肌に馴染んで いつの間にか前から着てたみたいに 似合って見えて。 大切にしたい。 いつ…

いちる
1年前
3

いつかまで

きっとこれからも 本当には分かり合えないけど 分かりたいって思いながら 分かんないって泣いて 分かってって泣いて その度にやさしさに触れて なにもかもどうでもよくな…

いちる
1年前
2

わたしはあなたじゃないから

理解できないこと、分かりたくても分からないことってたくさんあると思うけど。 それでもわたしは、分かりたいって思ってる。 分かりたいと思って話を聴くし、 分かりた…

いちる
1年前
4

諭されるっていうのは。やさしさがマトリョーシカみたいに何重にもなってたとして、いちばん奥にある、輪郭も見えないくらいのやさしさに触れたような感覚。やさしさは時につめたい。そのいちばんつめたい部分に触れたような感覚。

言葉って

口に出すと散らばる ビーズみたいに 好きな順に綺麗に糸に通しても すり抜けて 足元に散らばる 拾う あなたの好きな順に拾う そうじゃない 本当はそうじゃないのに 元の順には戻せない ごちゃごちゃに並べ替えられたビーズは 綺麗に糸に通されて 歪な首輪になる だから 大切で大切でたまらない思いや 揺らがない曲がらない強い思いは 口に出さず 文字にするようにした 次第に 些細な自分の感情や思いも 声に出すことが減って 日記に記すようになった いつの間にか口数が減った 言葉を口に出

苦手

影 夜道をあなたと並んで歩く 申し訳程度に灯る街頭でできたふたりの影 自分を客観視することはあっても ふたりを客観視することはあまりない 見慣れないその陰が 妙に恥ずかしくて つい目を逸らしてしまう 声 「もう少し大きい声で」 電車 手すりや吊革 乗車ドア付近の角が埋まっている 体重を預ける場所が無くて 強気の仁王立ち 電車の揺れに耐えていると 汗が止まらない 耐えてる感を悟られないように 揺れに合わせて体は柔軟に 喉 チョコレート ゆで卵 牛乳 ヨーグル

大事なのは、これからどうするかだから。

痛いと分かっていてもそれが傷になると分かっていても、言葉にしてしまったのは、それが愛情だったと気づいたあなたの隣にいたいから。これが期待じゃなくて希望であってほしいなんて、思ってる時点できっとわたしはあなたに期待してしまっている。

大切にしたいなら

わたしを安心させるためじゃなくて あなた自身のためなら 本当はもっともっと嬉しかった 自分のことを大切にするってことは 自分が大切な事や人も大切にするってことだから 本当に会いたいと思った時 本当に守りたいと思った時 その人に会えるように その人を守れるように 自分のことを大切にして

我儘ってむずかしい。

煙草を嫌うわたしが煙草の空箱が欲しいと言うと、あなたはなぜ?と書かれた顔をこっちに向けて渋々差し出した。あなたの大切なものじゃなくて、あなたが捨ててしまいそうなものが、わたしにはキラキラして見えて仕方なかった。ヨレヨレで着なくなったTシャツとか使わなくなったキーホルダーとか。

いつもそうだ。わたしの 好き は、口から出すと薄くて嘘っぽくて、届く間にどこかに消えてしまう。肝心なことは、いつもあなたには届かない。

現実逃避

迷った先でたまたま出逢って あなたにはわたしが見えて わたしにはあなたが見えて 途方に暮れていたわたしたちは お互いの存在に何故か安心して そうやって出逢った今でも 道に迷っていることに変わりはないのに それを忘れてしまう時がある あまりにもふと訪れた小さくて大きな幸せに どうしようもなく沈んでしまう

あなたを思い出すと苦しかった。あなたの作るものから目を背けた。あなたの感性がわたしの心の奥の奥に手を伸ばして、そこにあるすべてを掴んでしまう。空っぽになってしまう。わたしはわたしが見えなくなってしまう。

あなたは才能に溢れていた。飛び抜けたものがあると言うよりは、どれも大抵のことはできてしまった。そんなあなたにも、いや、そんなあなただからこその悩みや苦しみがあったことをわたしは知っている。それでも、あなたを羨ましいと思った。時にはそれが、悔しさや憎しみにも変わった。

なにができるの?

そう言われて なんて答えたら どんな言葉を並べたら あなたの隙間を埋められるんだろう と思った あなたが苦しんでいる その事実だけが目の前にある わたしはあなたを強く強く想って あなたに何かをした気になっているんだろうか 確実には伝わらないこの感情の濃度が 仮に測れたとしても たぶんあなたの隙間は埋まらなくて きっと今頃 わたしの前では絶対に吸わない 煙草に火をつけて 「だいすきだよ」 送信したとても情けない文字が 煙で見えなくなってる そんな気がして

なんかさ、

「なんか馴染んできたよね笑」 そう。 最初は着慣れなかった服が いつの間にか肌に馴染んで いつの間にか前から着てたみたいに 似合って見えて。 大切にしたい。 いつか擦れて解れてしまう日が来たら いつか似合わなくなる日が来たら その時は一度手放してしまってもいいと思うし そういうタイミングなんだなって思う。 きっとまた新しいかたちに出会えて そしてまた馴染む時を迎えて。 「なんか馴染んできたよね笑」って。

いつかまで

きっとこれからも 本当には分かり合えないけど 分かりたいって思いながら 分かんないって泣いて 分かってって泣いて その度にやさしさに触れて なにもかもどうでもよくなったりして すきだなって笑って そうやってわたしたち うまくやっていこう

わたしはあなたじゃないから

理解できないこと、分かりたくても分からないことってたくさんあると思うけど。 それでもわたしは、分かりたいって思ってる。 分かりたいと思って話を聴くし、 分かりたいと思って抱きしめる。 そのことを忘れないでほしい。 なんかすごく切ないけど、 幸せっていつもどこか切ない気がする。 だからこそ、一緒にいられる時間を本当に大切に思ってる。