見出し画像

大丈夫 君の世界は今の君のままで



推しに出逢うタイミングって





たまにふと考えることがある。
何故もっと早く推しの存在を知り得ることが出来なかったのか。
考えても埒が明かないことなのは確かである。しかし、その思いが頭の中を巡っては、度々後悔の念に苛まれる。(序盤からジメジメとキノコでも生えそうな勢いの暗さまとってるのやめてください)




わたしは古賀くんのアビスパ福岡時代や、ユース時代をよく知らない。理由は単純明快で、当時は他クラブの選手を追うことに夢中だったから。もしもタイムスリップ出来るとしたら、当時の自分に数発ほど勢いよく往復ビンタをかましたいレベルである。いや、別に過去の自分を否定する必要はないんだけども。




だから、SNSに流れている断片的な情報を拾い集めて繋げては、彼が今に至るまでの過程が如何ほどのものであったかを知った。将来を嘱望された、まだどこかあどけなさの残る、それでいて真っ直ぐ前を見据えた芯のある目をした彼の姿がそこにはあった。




初めて投稿したnoteの記事でも述べている通り、わたしが本格的に古賀くんのプレーを目にしたのは2020年のAFC-U23選手権がきっかけだった。その大会を契機に、片足、もう片方の足がズブズブと、そして今では頭まですっぽり沼に浸かりきっているわけで…。最早もう出られそうにもない底なし沼状態である。あれから約3年の月日が経ったとは。ひとりの人をこんなにも長く推したことがないあの私が。まさしく奇跡に等しい出来事である。これも古賀くん「だから」だし、古賀くん「でしか」成し得ないことだと改めて思う。




よくオタクの間では「「推しには出逢うべくして出逢う」」などと往々にして言われることがある。気持ち悪いオタクの一方的な都合の良い特大解釈に過ぎないかもしれないが、もしかしたら、ほんの少し、ほんの数ミリほど一理あるかもしれない。多分。あのタイミングで好きになることが出来て良かったと、いつの日か胸を張ってそう思えるようになりたい。そして、これから彼が刻んでいくであろうサクセスストーリーの目撃者になりたい。一瞬たりとも見逃すことのないように。








ふたりはプリキュア





そんな彼には、今シーズンから頼もしいことこの上ない仲間、相棒が清水の地からやってきた。立田悠悟選手である。御二方曰く、新人研修にて同じグループを組んだり、世代別代表で活動を共にした中で、人見知り同士ながらもだんだんと親交が深まったそう。何てかわいい。可愛いと可愛いの相乗効果で宇宙征服まで目指せそうである。御二方とも高身長イケメンなのに挙動がちいかわだし。(違う)





……話を戻すが、何と言ってもわたしはこのコンビがこの上なく好きで、レイソル対エスパルス戦における彼らの攻防が例年の観戦における楽しみのひとつだった。(本命は試合前後の絡みだろ!とか言わないでくださいね)




それにしても彼らが代表以外で同じ色のユニフォームに袖を通すなんて。いつしか同じチームで2CBを組んでくれたら…などと淡い期待を抱いていたけれど、こんなにも早く道が交わるときがくるなんて。どこか夢心地な自分がいるし、未だに信じられないでいる。加入が正式に発表された日、通知を見て思わず雄叫びをあげたら飼い猫にドン引きされたのが今となっては懐かしい。(家で良かった)おかげで試合中は目が足りないし、瞬きなんて以ての外だと謎に自分を律している。早急にマサイ族並の視力か360°余すところなく見渡せる視野がほしいとまで思っている。





ふざけるのもここら辺にして。。。




ところで皆さんは清水エスパルスの公式YouTubeチャンネルにてアップされているこの動画をご覧になったことはあるだろうか。












昨シーズンを通して立田くんに密着した動画なのだが、わたしはこれを見て応援しようと思わずにはいられなかった。古賀くんと仲が良いからだとか、そういうのを一切抜きにして。サッカー選手としての前に、立田悠悟というひとりの不器用で実直な人間に魅了されてしまったのである。どこか目が離せなく、これほどまでに「応援したい」という思いを呼び起こさせる彼は、きっと天性の人たらしなのかもしれない。人一倍の掛け声、闘志みなぎるディフェンス、喜怒哀楽溢れる感情表現等々、既に多くのレイソルサポーターの心を掴んでいる事実がそれを十分に物語っている。




動画の内容に移るが、そこに映し出されていたのは、チームの不調とともに、個人のプレーに納得がいかずもがき苦しむ姿だった。決して一筋縄ではいかないプロサッカー選手のリアルを垣間見たようで、正直見ていてくるものがあった。一貫して「勝たなければ意味がない」と口にし、「サポーターに勝ちを届け、喜ばせたい」と語る。シビアなプロの世界に身を置いている以上、結果が全てであるかのように捉えられるのは致し方ないことであり、逃れられない宿命である。ユースからトップ昇格を果たし、世代別代表にも選出されるなど、一見すると順風満帆で華々しい経歴の持ち主である彼でさえ苦悩を強いられている現実に光と影を感じた。ユース卒としてのプライドや、だからこそお世話になった清水エスパルスというクラブをもっと上に押し上げなければという使命感や責任感もあったことだろう。それらが鎖となって彼を縛っているように見えた。




そんな彼が再起を図る新たなプレーの場として柏レイソルを選んだこと、その決断の重みや深み、相当の覚悟とその裏にある背景をしっかりと汲み取り受け止める必要があると思ったと同時に、「レイソルに来て良かった」と心から思えるよう、言葉で、声で、手拍子で、最大限の後押しをしたいし、しなければならないと感じた。彼には悔し涙よりもその何倍もの嬉し涙を流してほしいし、幸せになってもらわなければ困る。絶対に。




偉大なる大谷キャプテン(現:コーチ)よりその座を受け継いでから、相棒の背中にはたくさんの期待がかけられている。それと同時に想像し難いほどのプレッシャーものしかかっていることだろう。良き理解者であり、切磋琢磨してきた仲である立田くんが加入したことによって、目に見える負担や、彼自身が知らず知らずのうちに背負い込んでいる錘が少しでも軽くなれば、そして、互いが互いを補い合いながらチームに良い循環がもたらされれば、と思う。同じポジションをつとめているからこそ分かり合える部分や通ずるものがあるだろうから。








さすがにタイムリーすぎて(号泣)(滝涙)




誰かになろうとしなくていい





ここまでつらつらと大好きなふたりの選手について思いを垂れ流してきたが、彼らの魅力を表すのにより適切な表現が他にあるはずなのに、どうもありふれた陳腐な言葉でしか言い表すことができないのが実にもどかしい。ただ、せっかくこうしたツールがある以上、いつ何時何があっても応援しているしがないサポーターがいること、どんな時でも味方でいること、雨に打たれていたら傘を差し出すし、何なら一緒に雨に打たれる覚悟だってあることをどうか忘れないでいてほしい。重すぎて申し訳なくなってきましたが、でも本当にそのくらい大切で愛おしく、かけがえのない存在なのです。おこがましいことに、私の幸せをあげても良いから、笑顔でいてほしいとまで思っています。




このnoteをどう締めようかと思っていたところ、今季が開幕する前、ティキタカさんによる取材の中で『昨季以上のものを期待してもらって構わない。』と力強い言葉を放つ古賀くんの姿があったことを思い出した。




新加入選手が多いゆえ、連携なども含めて未知数な部分も多くあることだろう。現段階では思うような結果こそついてきていないかもしれないが、新戦力と既存選手の化学反応は無限の可能性を秘めているに違いない。どうか、シーズンの終わりにレイソルの戦士たちが笑顔で終われますように。




私は明日もまた、週末のヒーロ―に逢いに行く。


















この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?