自分を褒めることは悪ではない
ずっと思い違いをしていた。
常に自分に厳しく、悪いことは全て自分起因であり、その責任は自分が取らなければならない。
自分を褒めることも認めることもせず、常に向上心を持ち社会的模範であれ。
父に教えられたわけでも、祖父に教えられたわけでもない。
育つ中で自然とそう自分に呪いをかけていた。
常に前を向き、間違えた者は律し。
先輩には可愛がられ、後輩を可愛がり。
何故そうしなければならないか、そんなこと考えたこともなかった。
仕事で向上心が持てなくなり自分が無力だと感じ潰れたあの日を思い出し、それをまた繰り返していることに気づいた。
立ち直った時に気付いていたはずだった。
自分に厳しくする必要はない。ゆるく生きたっていいんだ。
けれども、自分を褒めることは全く頭になかった。
いつもTwitterを見ていて、みんな褒めあって弱いところを認めて、共に学び共に語り切磋琢磨しているのに何も気付いていなかった。
妻との仲も険悪になり話し合いをしている時、ぼくは妻にこう言われたんだ。
「自分を褒めてもいいんじゃない?」
それが全ての答えだった。
思考の曇りは一気に晴れ渡った。
妻に謝り、感謝をし、これからは一日一褒を心に決めた。
内容はなんだっていい。
何も成果がなくても、「生きててえらいね」これでいい。
なんでもいい、自分を褒めよう。
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