見出し画像

大学院生活1ヶ月の頭のなか

大学院入学から早くも1ヶ月が経過しました。
諸々のガイダンス、履修登録、課題発表などが終わり、ようやく授業も本格的に始まっています。

この記事では、この1ヶ月での学びと、自身の成長について記していこうと思います。定期成長日記として…。

<もくじ>
1.読むスピード爆上がり
2.鳥の目が身につく
3.戦争映画の感想が変わった
4.これから

1.読むスピード爆上がり

授業の中には、指定の本や資料を読んでから参加するものが多くあります。
以前の私だったら、1冊読むのに半月から1ヶ月ほど掛けていたんですが(いや遅すぎだろ)、現在は以前の3倍くらいのスピードで読む事ができるようになってきているのが嬉しいです。

しかし、早く読めるようになっても肝心なポイントを掴むことや、批判的に読むことはまだまだ難しいです。

そんなお悩みを解決するコツは、
接続詞を読むことだそうです。

例えば、アラスカという土地には大量の天然資源が眠っており、かつ厳しすぎる環境ゆえに人が住んでいないエリアが多く手付かずの自然が残っています。
そんなアラスカに対するアメリカ政府や住民の意見は2つに分かれています。
①アラスカには人は誰も来ない、だから、油田開発をしよう。
②アラスカには人は誰も来ない、だから、豊かな自然はそのまま残そう。

この接続詞「だから」は言い換えればシナプスであり、
ここを読み解くことでその人の思考回路や背景を知ることができる。
そういえば小学生くらいの時に国語の授業でも同じようなことを言われた気がします。
「問題を解くときは接続詞の後に重要な事が書かれてるから注目するように」と。

そんなコツを思い出しながら、まだまだ読むスピードと精度を上げていかねばなりません。

2.鳥の目が身につく

よく、鳥の目、虫の目、魚の目、と言いますよね。
私の大学でもよくこの3つの視点については言われています。

1ヶ月前までの私の視点は90%虫の目でした、無自覚でしたが。
しかし現在は15%くらいは鳥の目で見れるようになってきた感覚があります。
それは例えば、差別と排除についてという議題だとすると、
以前だったら「奴隷制度」というひとつの事例だけを見てどんな事が行われていたのか、その内容、実態をひたすら調べてしまっていました。

しかし入学から1ヶ月経ち、奴隷制度を入り口として調べ始めたとしても、世界で起こった他の差別と排除事例や、その逆の包摂事例、共通点や時代の流れなどを調べ、比較なども踏まえながら1つの事例を見ることができるようになってきました。

そうすると、今まで全く頭に入ってこなかった歴史上の出来事が1つの流れ(ストーリー)として理解できるようになり、初めて面白いと感じる事ができました。

それは、先生が1つのテーマに対して時代や国を超えた事例を様々提示してくれたり、ディスカッションの中でも多くの視点から意見が出るから自然に鳥の目というものが身についてきた、分かってきたのだと思います。

きっとこれからもっと、鳥は鳥でももっと高く飛んだり、低空飛行してみたり、自由に飛べるようになっていくのでしょう。乞うご期待です。

3.戦争映画の感想が変わった

「ホテルルワンダ」という映画を授業内でお勧めされたので見てみました。

2006年公開の実話を元にした映画。
1994年、アフリカのルワンダで民族対立が原因の大量虐殺事件が発生、欧米諸国や国連の無策が被害を拡大させる中、1200人もの人々をホテルに匿い、話術と知略を武器にその命を守り抜いた一人のホテルマンの奇跡の逸話を映画化。

これまでも戦争を題材にした映画はいくつか見てきましたが、今回ホテルルワンダを見た後の自身の感想に変化を感じました。

今までの感想は例えば、
「こんな虐殺、人間の所業ではない。ひどすぎる。」
だったとします。

しかし現在は
「これこそが人間なのだ。」
という感想を持つようになりました。

この2つの感想の変化にはどのような意味があるのか、考察してみると、、、

「人間の所業ではない」と思う裏には、「私は正当な人間であり、虐殺をする人たちは私とは違う残虐な人間である。」という、私とあなた、というボーダーが無意識に引かれていた。
しかし現在は「これこそが人間」と考えるようになり、私もそんな人間のひとりであり、ナタで虐殺をしている彼らと同じなんだ。
サイコロの目が変わるように、人間も状況次第ででる面が変わり、誰でも加害者、被害者、部外者になる可能性がある。
そこには人間としてのボーダーラインはない。

という意味が含まれている事に気がつきました。

今後もきっと感想は変わっていくのでその変化に自身でしっかり気づき、感じていきたいと思います。

4.これから

私は社会学・社会デザインを学んでいます。
最近こんなことを思います。

生物学を学ぶ人、例えばパンダを研究している人はパンダの習性を熟知するようになり、パンダがいかに進化してきたか、また今後どのように生きていくのかを推察できるようになりますよね。

社会学を学ぶことは、その人間版みたいなものだと思うようになりました。
人間の歴史を知り、戦争を知り、成功や失敗を知り、共通点を見つけることで人間の持つ習性を知る。今後の進化についても推察する。

しかしパンダとの違いは、私も同じ種族であるということ。
ということは私が変化をもたらすことが許されるということ。

そんなことを考えながら、今後の人間の進化の一つであろう「共生社会」や「平和」の獲得に向けて人間のひとりとして今後も学んでいこうと思います。

課題は山脈並に山積していますが、頑張らねばですね。

半分日記みたいな感じになってしまいましたが、お読みいただきありがとうございました。
インプットが多い分、こういうところでアウトプットせねば爆発しそうなのでご容赦を、、、

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?