【旅録】食い倒れと人の街 in 大阪
思っていた。
そう、思っていただけだったのが悪かったのだ。
半年前の一人旅の記録を今さら書きまとめようとしている。
今更感も否めないが、個人的に節目の記念の一人旅だった。
なのでやはり記録として残しておくことにした。
半年前の2023年12月。
私は仕事を終えると足早に帰宅し、準備を済ませて夜行バスへ乗った。
個人的には夜行バスは料金が安価なこともあり、一人旅では何度もお世話になっている。
が、夜行バスを選ばない人たちにとっては拘束時間が長い上に体勢こそ窮屈な点がそれである理由なのかと。
しかし顔周りが隠れるシェードがついているものなどもあり、個人的には意外と眠れるので時間に余裕がある方にはお薦めしている。
(それでもやはりバス以外の選択をする方が多いことは間違いないだろう。)
仕事で疲れた体にバスの揺れが心地良くすぐに眠りについてしまい、目がはっきり覚めた頃には目的地へついていた。
ここ数年個人的にとても好きになってしまったアーティストさんのライブのため、今回の目的地は大阪になった。
頭をぐるぐると巡らせてみて、私の記憶が正しければおそらく大阪に来るのは社会人になって友人と行ったUSJ以来。
その時はUSJがメインだったため、大阪の街並み等を楽しんだ記憶が全くと言っていい程無い。
そのためバスから降立って歩くと全てが新鮮で周囲を見渡してしまう。
気づいたことは私の住んでいる居住地と違い、明らかに人口が多く、建物が高いということ。
やはり西日本の中心地だなとまじまじと感じた。
ライブ開始までにはしばらく時間があったため、気になっていた場所と美味しいものを中心に散歩を。
■喫茶マヅラ
あのマツコさんの有名な某番組で紹介されていた喫茶店。
中に入れば宇宙船のような異空間で、中に入るだけで気分が高まる。
■出入橋 きんつば屋
上品な甘さ控えめあんこがぎっっっしりと。
個人的に食べた中で過去一のきんつばであった。
この美味しさをお裾分けしたかったのだが、賞味期限が当日中とのことで断念。
■HAY
私の住んでいる県からいちばん近いHAY。
ずっと行きたいと思ってきたところでもあり、心も身体も踊った。
何より実際に商品を手に取ってみることができ、ますます北欧の家具や雑貨の可愛さに心惹かれた。
狙っているランプは今年のボーナスで購入しようかと企み中。
■TAKAMURA COFFEE ROASTERS
コーヒーのイベントで出会った衝撃の一杯が忘れられずについにこの場所へ。
(絶対にここには行くことを決めていた。)
店内は平日にも関わらず多くの人で賑わっており、地元での人気の高さも伺えた。
■靭公園
大きい道路のすぐ側の街中にある大きな公園。
私が住む街にも中心部に公園はあるのだが、その公園よりもやや都会的でおしゃれに感じた。
(地元では見ない景色にたくさん触れたのも一因であろう。)
行ってみたかったうどん屋や本屋は定休日だったり、時間が合わずだったりと順風満帆には行かなかったが。
それなりに朝からあちこち歩き回ることができ、大阪の街を堪能した。
そして夜は今回の旅のメインのmol-74のライブへ。
私が、mol-74に出逢ったのはおそらく6年程前。
YouTubeか何かでたまたま流れてきた声に耳の感覚を奪われてしまった。
そして目と身体全体が。
エネルギーを吸収していくように画面の前から離れられなくなったのを今でも覚えている。
彼らの魅力を話せば長くなりそうなので、これはまた別の機会にでもまとめたいところである。
(また思っているだけにならないようにしたいところ。)
今回のコンセプトは「sense」。
会場内外に漂うオリジナルのアロマの香りが印象的だったことに加え、リリース前の新曲披露もあり、五感と感情を最大限に揺さぶられて幸せなひとときであった。
ライブの後はやっぱりお酒と美味しいものに限る。
ということで友人から「ここ!」とお薦めしてもらっていたお店を尋ねたが、あいにくの店休日。
仕様がないため夜の難波の路地裏を歩いていると、私の好物のひとつでありクラフトビールの看板が目に留まり、吸い寄せられるようにお店の中へ。
■schwa2
入って気づいたのだがうみねこ系列のクラフトビール屋さん。
京都のうみねこには以前伺っていたこともあり、ほっと安心して小腹を満たした。
翌日は大阪から移動し、別の県で観光を楽しむ予定を考えていた。
が、ほんとうに起床時間と乗る電車、そして有名どころしかリサーチしていなかった。
そのためホテルに戻ってから少し明日のことを考えるかと思っていた矢先。
何とも幸運なことに、その県出身の方と出会ってしまった。
気さくな60代前半の仕事を現役で頑張っている方で、ほんとうに親切に観光地の効率の良い歩き方と、美味しいものを丁寧に教えてくれた。
(大阪の複雑な電車が分からない私を反対方向にもかかわらず改札まで送り届けて下さり、ほんとうに紳士な方だった。)
自分自身がこういう機会に巡り合うかどうかは分からないが。
住む場所でもし旅行者とお話しする機会があれば、今回の素敵な大人の方のように。
さらっと話題を提供できる格好良い人になりたいと感じた。
美味しいものと優しい人に巡り合えた今回の一人旅。
まだまだ美味しいものや素敵な人と出会えそうな予感がする大阪には、近いうちに再度足を運びたいと思っている。
さて、次はどこへ旅立つか。
2024年も上半期がそろそろ終わろうとしている。
新たな土地への冒険と、まだ見ぬ素晴らしい景色と美味しいもの、そして人との出会いに期待しながら、一人旅の予定を立てていくことにする。
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