【旅録】九州最北の港町 in福岡
ひと月前のお話。
その頃はちょうど ”名建築で昼食を” というドラマをよく見ていた時期。
これは仕事や恋を含めた人生に悩む一人の女性が、「乙女建築」巡りが趣味の中年建築模型士と出会い、少しずつ成長を遂げる物語。
主人公の女性よりも私の実年齢は少しお姉さん、であるが実質同世代なので、あれやこれやと人生に悩むという点では共感を覚えた。
そして何より、少し現実離れしている心ときめく空間や佇まい、その歴史の数々の名建築に魅せられ、気づけば仕事から帰宅するとすぐに再生ボタンを押していた。
その影響もあり、久しぶりの一人旅の候補地として白羽の矢が立ったのが福岡県北九州市の門司港である。
偶然にも同県に在住している私は鈍行列車で目的地へ。
時間はおおよそ2時間弱。
比較的待つことは苦ではない性分で、ゆっくりと読書の時間も持ちたかったのもあり、のんびりと足を進めた。
到着するや否や、まずはその駅のレトロな外観に目を奪われる。
駅名のひらがなのフォントも丸っこく、可愛らしく、写真を撮る手が止まらない。
■門司港駅
早くから海外との貿易で栄えていた場所。
かつ、福岡県からみると中心部からは離れているため、そこまで人が多いわけではない。
という相反する性質を持つ不思議な雰囲気が漂う地。
ちょうど着いた時間が昼時というのもあり、ランチは絶対に外せない焼きカレーを。
あつあつで香ばしいカレーに卵とチーズのやさしさがたまらないご当地グルメ。
■BEAR FRUITS門司港本店
駅から徒歩2分程度と近くの焼きカレー屋さん。
有名人のサインも多くたくさんのお客さんが来店しているよう。
家庭で作るとなると、「焼く」というひと手間が加わるため、私は外でしか食べたことがないが、いかがだろうか?
昼食後はお決まりの散歩に。
通称ブルーウイングというはね橋を眺めてわたり、関門海峡ミュージアム内の展望デッキ(デッキ内は入場料無料!)と外の広い芝生からゆっくりと海を眺めた。
そして旅には外せない美味しいおやつ達も忘れてはいけない。
■Bion
アンティークなお皿に乗ってフルーツタルトが登場。
タルト生地は普通よりもざくざく固めで、美味しいと楽しいが口の中で踊って広がる。
私の記憶が正しければこの地に足を運んだのは、9年ぶりというくらいで。
おそらく同県に在住の方はあまり頻繁に足を運ぶことは多くはなく、
むしろ
本州へと渡る通過点になることの方が少なくないだろう。
しかし、外国風の建築物に加えて昔懐かしいタイムスリップ感がある街並み、そして海外の観光客が多く写真撮影や道を尋ねられる場面に頻繁に遭遇したことで、同県に在住の方にはぜひお薦めしたい旅の場所の一つとなった。
「旅」というと、少し前の私はどこか遠くへ行くもの、という認識であったが。
近くにいてもその街のことはまだまだ知らないことばかりであり、新しい発見があることこそが、私の中の「旅」の定義だと再認識した。
一言でまとめるならば、「福岡は最強で最高。」だ。笑
さて、次はどこに行こうか。
と言いながら、これを書いているのは8月の終わりであり、8月の一人旅はつい数日前に終えてしまったので。
次回はその旅についてまた触れようと思う。
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