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希望と、恐れと、緊張と。(1)

「真面目な話したね〜」などと言いながらお店を出た後、「もう少し真面目な話したいかも」と伝え、オフィスビルが立ち並ぶ中で、暖かな照明が下から間接的に照らされているベンチへ🪑
《もうこの関係性でいられるのも最後なんだ》と着々と近づく終電を気にしながら、それまでの時間を噛み締めて、「あのね、」と踏み込んだ。

《半年間好きだったこと》
《その期間を後悔したくなくて想いだけでも伝えたかったこと》
何かある度に誰よりも頼りたい、話したいって思えるくらい
《素敵な部分や尊敬する部分があったこと》

伝えた後には達成感に溢れるくらい
想いの丈を存分に伝えた数分間だった。

勇気を振り絞って伝えた達成感と
何を伝えられるか分からない焦燥感の中、
彼からもらったコトバは
「その想いには、応えられない。」だった。
これまでの関係性を考えると、恋愛というよりは仲間意識が強いとのこと。まぁ、そりゃそうか。
仕事のことはじめ、物事の考え方やお互いの尊敬している部分とかを真面目に、いつも終電で帰るくらいまで語り尽くして、それが恋愛ではなくビジネスパートナーになる人もいるよね💭

潔く切り替えさせてほしかったのに
伝えてくれたコトバのところどころに《彼らしさ》があって、そういうところに惹かれてたんだよなぁと思いつつ、「素敵な半年間をありがとう」と伝えて
終電を逃した私は歩いて家まで帰りました🏠

これまでたくさん相談に乗ってくれてた同期や幼馴染、同級生に結果と共に"ありがとう"を伝え、
簡単に次のステップへ踏み出せたら…
なんてそれほど単純なことはないよね。

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