くせ

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きみの左耳のピアスを
考え込むとき首に手を当てる仕草を
その目の伏せ方を 思い返していた

窓を打ちつける雨の音に鬱々とする

きみのいない今日を繰り返すことには
もう飽きていて
晴れた空が見られれば この気持ちも
少しは明るくなるのかな なんて適当に
照りつける日差しをただ待っているだけの
わたしがいた ねえ知ってる?

こうして一緒に過ごした時間があると
真似た訳でもなく移る癖がいくつもあって
それから連想してしまうことの方が多いんだよ
そんなの わたしだけなのかもしれないけどさ

確かに此処にあった時間
それは消えないって分かっていても なお
さっきまでのことがぜんぶ嘘だったと言うように
透き通る青 どうか今はやめてほしい
わたしの心は置き去りのまま そうゆう
事実だけが浮き彫りになっていくみたいで

結局 どれも関係なかったんだ
空模様も きみの癖も 何もかも
いくら捨てたいと願ったって
こっちから離れることは出来なくて

いつまでも この記憶と付き合っていくしかない
思い出せなくなる時が来るまで ずっと
来るかも分からないその日を
追いかけるんでもなく
ただ やっぱり
待つしかないんだと思う きっと
そんな風に毎日をやり過ごすくらいの
気力だけはまだ 残っているみたいだから
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