だから、

春は嫌い。四季の中で1番嫌い。大嫌い。

暑くもなければ寒くもない微妙な温度
何も知らずに爛々と咲く桜
新しいもの、人

春のその全てが私は嫌い。



問  2022年3月31日、私の身に起こった出来事を答えよ。

1.祖父が息を引き取った。
2.応援しているバンドのボーカルが脱退した。

答  1,2 どちらも。

不謹慎な冗談でも下手くそなブラックジョークでもありません。

私にとってたった1人の大好きな祖父を
私を幾度となく救ってくれた声を
同時にどちらも失いました。

実感は未だにありません。あるわけがない、と言った方が正しいかもしれません。これから先、湧いてくるのかもしれないけれどそれも分からないし、できることなら湧いてほしくない、これが正直な気持ちです。

……祖父はまた私の名前を呼んでくれて…あのバンドはボーカルを含め4人でまた私の沈んだ気持ちを軽くしてくれて…それで……

胸に浮かぶのはそんな期待や希望ばかりで叶うわけもないのに願ってしまうから、他人の目に映る私の姿はおそらく滑稽です。それはもう哀れみの情を持たれても仕方ないくらいに滑稽だと思います。

そんな私がここまで春を嫌う理由

嫌な要素なんてたくさんあって次から次へと出てくるけれど、その根本にあるのは「変化への恐怖心」です。
環境だったり取り巻く人々だったり、変化によってもたらされる影響は必ずしも良いものではありません。
今回の2つの出来事がまさにそうで、私からすればあまりにも悪いもの、悪影響なものでした。
失うことの辛さ苦しさしんどさを一気に味わうなんて、そんなの誰が予想できたでしょうか。



"春は出会いと別れの季節"なんて言うけれど
大嫌いなものとの出会いなんて求めていないし
大好きなものとのお別れなんて御免だし
大事なものは何も失いたくない。

だから、春は嫌い。四季の中で1番嫌い。大嫌い。

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