コロナ禍でも人気のぬいぐるみの秘訣とは?25周年を迎えるBuild-a-bear【勝手に企業深掘りVol.1】
皆さん、こんにちは。ベンチャーキャピタルのTHE SEEDで8月インターンとしてジョインしているユウミです!
超自由な環境で働かせていただいている私ですが、何しようかな・自分には何ができるかなと考えたときに、面白い記事出して起業を考えていたり、スタートアップやビジネスに興味のある人達にリーチできるといいよね~と思い「勝手に企業深掘りシリーズ」を始めることにしました!海外VCも深掘りする「勝手にVC深掘りシリーズ」も公開する予定です!
ちなみに8/12(木)にはANRIの江原さんと、VCが今後投資したい起業家像とは?というタイトルでイベントもやります!起業やスタートアップに少しでも興味がある方はぜひ応募してみてください!
で!早速第一弾はアメリカで大人も子供も親しみのあるBuild-a-bearを紹介します。
カスタマイズぬいぐるみといえばBuild-a-bear
Build-a-bear Workshopは世界中に400以上の店舗を持つ、カスタマイズぬいぐるみを作ることのできるお店。1997年に店舗第一号を出店し、アメリカではショッピングモールに行くと大体あるんじゃないかってくらい人気です。私もアメリカに住んでいたころ、何回か買ってもらいました。まだ実家のベッドに居ります(笑)
なんで25年間も愛されてきたのか。その秘訣は「体験」にあります。
Build-a-bearの店舗に行くと想定しましょう。まず、まだ綿が入っていない状態のぬいぐるみの皮を選びます。「この子かわいい」「この子〇〇に似てるね」とか思いながら選ぶわけです。この時点でもう楽しい。この過程がChoose me(選んで)です。書いている私はすでに行きたくなってきました。
次に効果音を選びます。この過程がHear me(聞いて)です。そして次のステップであるStuff me(詰めて)で綿を入れます。この時小さいハート(心臓)も入れます。そしてHug me(ぎゅっとして)ではぬいぐるみを抱きしめて購入者本人が触り心地を確かめます。スタッフが綿を増やしたり減らしたりしてくれます。本当に自分オリジナル。
Dress me(着せて)では、好きな服やアクセサリーをつけてあげることができます。服などの料金はまた別ですがほしくなりますよね・・・ちなみに私は一度ぬいぐるみ専用スケートボードを買いました。 そしてName me(名付けて)では名前を付けてあげます。機械で入力するのですが、証明書ももらえます! そして最後がTake me home(お家に連れて帰って)です。
行きたくなりましたか?この体験がBuild-a-bear人気の最大の秘訣です。
で、ここまで読んで疑問に思った方もいるのではないでしょうか?「コロナ禍だとその体験できないじゃん?」と。
コロナ禍をどう乗り越えたのか?
上記でも述べた通り、Build-a-bearの人気の秘訣は直接店舗でぬいぐるみをカスタマイズできること。Build-a-bearの店舗は基本的に大きなショッピングモールやショッピングセンター内にあるので、コロナで店を閉めなきゃいけなくなります。しかも、店舗が開いているとしてもソーシャルディスタンスを気にして運営すると体験としての価値が下がってしまいます(店員さんと綿詰めしたりするため)。加えて、オンラインに移行してしまうと、差別化が図れず、競合も増えます。
2021年第一四半期と2020第一四半期を見てみましょう。
・総収益→9170万ドル(2021Q1):4660万ドル(2020Q1)96.7%増
・小売り売上高→8920万ドル(2021Q1):4560万ドル(2020Q1)95.4%増
ちなみに、2019年の第一四半期と比べても、総収益と小売り売上高ともに2021年第一四半期の方が高いです。もちろんコロナの状況が少しよくなって売り上げが上がったというのもあるとは思いますが、「デジタルマーケティングやEコマースに力を入れた」とCEOのSharon Price Johnさんが言及していたように、オンラインでも店舗と同じようなカスタマイズ体験ができたり、同日発送を実現するためにShiptという会社と事業提携したり、オンラインで注文して店舗でピックアップできるような仕組みを導入するなど、さまざまな戦略を練ったようです。
Build-a-bearはコラボぬいぐるみにも力を入れていて、直近だと集まれ!どうぶつの森とのコラボも人気。根強い要望があってどうぶつの森のコラボを実現させたそうです!他のもディズニーやスター・ウォーズコラボなどを取りそろえているので、ぬいぐるみファンだけでなくキャラ好きにも魅力的です。(ちなみにスター・ウォーズのヨーダのぬいぐるみは10万もの事前注文があったそう、めちゃ人気ですね。写真みましたがとてつもなくかわいいです。)
最後にーTHE SEEDについてー
ここまで読んでいただきありがとうございます!Build-a-bearは残念ながら日本からは撤退したのですが、機会があれば行ってみてください。一生大事にすると思います。
記事を読んだ皆様の中には「これなんか違うんじゃない?」「私はこう考える」なんて意見をお持ちの方もいらっしゃると思います。ぜひ、TwitterのDMなどで教えていただければ幸いです!
また、「起業アイデアの壁打ちしたいな~」「起業準備中なんだけど、メンバー集めに苦労している」「スタートアップに参画したい!」など考えている方いらっしゃいましたらぜひ、THE SEED TALKへ!代表の廣澤さんに気軽に相談できます。お待ちしております!
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