コーポレートエンジニアとは

こんにちは!ruelleです。
今回は「コーポレートエンジニア」についてのお話をしたいと思います。
会社によっては「情シス」や「社内SE」なんて呼ばれたりもしますね。
私自身も、ペパボの「コーポレートエンジニア」として、働いております。

従来「情報システム部門」は、世間一般的に「情シス」と呼ばれることが多かったのですが、近年は「コーポレートエンジニア」といった表現をする企業が増えてきています。それについて、自分が思うことを書いていきたいと思います。

情報システム部門の業務範囲

まず「情報システム部門」ってなーに?といった人の為に、簡単に説明をさせてください。業務範囲は組織によって異なるので、明確に「これ」といった定義はないと思いますが、一般的な業務範囲は下記だと思います。

・IT戦略/システム企画の立案
・システム/インフラ設計・構築
・システム/インフラ運用・保守
・サポート/ヘルプデスク

情シスからコーポレートエンジニアへ

「情報システム部門」の業務範囲がイメージ出来ましたね。
ではなぜ「情シス」ではなく「コーポレートエンジニア」と表現を変えているのでしょうか。

結論から話すと「従来の情シスのイメージを払拭したい」であったり「新しい職種として認知させたい」といった目的があるからだと思います。

主観ですが、従来の「情シス」と呼ばれている部門は、守りの一面が強く、ヘルプデスク対応や、レガシーなシステム運用に追われていて、本来組織として進めていくべき課題や施策にあまり注力出来ていない印象があります。

私は現職を除き、二社ほどの「情シス」で働いた経験がありますが、
体感では、下記のように感じています。

・IT戦略/システム企画の立案→1~2割
・システム/インフラ設計・構築→1~2割
・システム/インフラ運用・保守→3~4割
・サポート/ヘルプデスク→3~4割

これには、様々な要因があると思いますが、大きな要因としては「なんでも屋」になりやすい点があげられます。これは、ITから遠い企業であればあるほど、傾向が高いように感じます。

理由として考えられるのは、下記などでしょうか。
・業務範囲が広いがゆえに、何をやっているのかが認知されていない
・とりあえず「情シス」に聞くといった文化が根付いてしまっている
・間接部門である為、社内での立場が弱くなりがち

コーポレートエンジニアに求められること

前項の課題を踏まえて、私が考える「コーポレートエンジニア」に求められることは、二つあります。

一つ目は、エンジニアリング的なアプローチから、社員が最大限パフォーマンスを発揮出来る環境を作ること。
・環境に依存しないシステムの構築
・運用負荷のかかる作業の自動化
など

二つ目は、組織全体として、長期的なあるべき姿を連想して、課題の発見や業務の改善を行うこと。
・課題を発見し、解決する力
・部門外との折衝力
など

どちらにも共通して言えるのが「今よりもよりよくすること」つまり「変化すること」です。更に言うと「コーポレートエンジニア」が変化するだけでなく「組織全体」を巻き込んで、変化することです。

これは本当に重要な事だと思っていて、近年、テクノロジーは「便利な物」から「活用する物」に変わってきていて、非エンジニアでも、テクノロジーを駆使して業務を行うのは、当たり前になってきています。そういったなか、組織としてどうあるべきかを考え、実行していくのが今後の課題になると思います。

目指せ、テックカンパニー!

まとめ

・「情シス」も「コーポレートエンジニア」も業務範囲は変わらない
・守りの情シスから攻めのコーポレートエンジニアへ
・「今よりもよりよくする」つまり「変化する」ことが重要
・組織として「変化する」にはどうしたら良いかを考えるのが課題