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3稿目:「理想」が導く破滅

「理想」ってそんなにいいもの?
24年間生きてきて、最近になって新しく気付いたことがある。
世の中の不満や生きづらさの根源って、実は各個人が抱く「理想」なのではないか、ということ。

私(私に限らずすべての人間)は、常に悩みとともに生きてきた。
人生イージー!なんて思えたことは一度もない。
もう思い出せないけれど、きっと幼いことから割と悩みの多い人生だったような気がしている。

成長するとともに悩みは多様化し、大人になるにつれて深刻化していっている。
それは、なぜなのか?考えてみた。

人は努力する。私もまだ未熟なところばかりだが、努力すべき時は努力し精一杯生きてきた。
努力する理由は様々であるが、根源には「理想の実現」というものが常にある。

例えば勉強や恋愛。

勉強、これはとても想像しやすい。自分に対する理想(100点を取る自分、志望校に合格する自分、模試で順位を上げる自分)を実現するために精一杯努力する。

そして、恋愛はまさに「理想の実現化」で成り立っているものだ。憧れの相手に抱く理想が好意となり、その意中の相手と結ばれる自分という「理想」を実現するために、時に自分のすべてをかけて努力する。

そのほかにも、仕事や家族関係の維持、ファッションや料理など様々なものが、各個人それぞれの「理想の実現化」を根源に成り立っているものだと私は気付いた。
そして、大人になって多くの人や物事を知っていくごとに「理想」は多様化し、複雑化していく。

そして、この「理想」が上手く実現されないとき、マイナスの力を発揮したときに「破滅」が起きていく。

勉強でそれが起これば、容赦なく「落ちこぼれ」の烙印を押されるし、恋愛で起こると男女間の様々な「こじれ」が生まれる。
仕事や家庭で理想が実現できなければ、人は生きる意味を見失ってしまうことだってある。

「理想」を抱くって、非常に危険だ。

しかし、この世の中の誰一人として「理想」を抱かなくなったら、社会の発展は止まるし、努力するという概念がなくなってしまう。そんな世の中もつまらない。

だからこそ、私たちは常に自分が抱いている「理想」に向き合わないといけない。
自分に対する理想、周囲の人に対する理想、赤の他人に対する理想
世の中への理想。
努力したって実現できないことだってある。というか、理想の大半が実現できないものであると私は思っている。

自分が生きやすく、のびのびと生きるには「理想」と向き合うこと。
これを忘れたり、怠ったりしてはいけない。

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