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何も綺麗じゃない


旅には予期せぬことが起きる。

例えば、
出国8時間前まで小樽でカラオケをして大寝坊をかますとか、
下着を買ったつもりがビキニを買っていたとか、
税関通るまでに何故か1時間半かかっちゃって近くにいた人たちに慰められるとか、
韓国の電車3回以上乗り間違えてパニック起こしまくるとか、
空港で気づいたら8時間くらい寝てるとか、
謎のプライドで10キロ背負って21キロ歩いちゃうとか、、、

予期せぬことが起きる。
(いや、どう考えても自分が悪いの笑)

でも
その予期せぬこと、の後には
必ずハッピーエンドが待っているので
人生は面白い

占い師の母が言う
「あんたは四柱推命上最高の運気だからなんとかなる」と言うのはあながち間違ってはいない。

しかし、調子には乗るな!とも忠告されている。
いつも心の中で「ラッキー……」と

リトル和佳奈が安堵しているのである。


リトル和佳奈、ひとつ言わせてくれ。
器はリトルであるな。周りの人に感謝しよう。
人一倍、感謝したまえ!!!!!

いつも海外に来ると戦闘モードなのに
わかんないことがあるとパニックを起こす。
非常にリトルな人間である。


戦闘モード中:訳 おい!おれはムキムキやぞ!


故にパニック中は
wakana original Englishから
wakana original Japaneseが出てしまい
最悪である。日本語でしゃべりがち。


通じないのに「えっあの、ちょっとこれって、」
とか言い出している。とてもリトルである。


そんな私だけれど、旅を通して
予期せぬうれしいことが起きた経験がある。
これは初めての海外後のこと。当時19歳。

1つ目 潔癖症が治った
2つ目 景色を綺麗だと思えた
の2本立て。

1つ目の潔癖症は
実は誰にも話したことがないけれど、
お母さんはよく知っている。


19歳までの私は食べた後のお皿の
洗い物をすることができず、
食器を見るだけで吐き気がしてしまっていた

これ結構辛かったなぁ

汚い!とか思ってるわけではないはずなのに
嗚咽がしてゴム手袋をつけても厳しかったの
何度も挑戦したけどできなかった
だからお皿洗いはほぼやったことがなかった

でも、海外に行ってからどうしたものか
平気で洗えるようになった。理由はわからん

今ではキャンプに行ったら洗い物職人として
呼んでください!と言いたいほどには
洗い物が一番好きな家事です。お任せあれ。

これにはお母さんもびっくりしていた。
日本がより綺麗だから、とかそういうわけではない。


いつも何かを気にしすぎて生きていたのかもしれないね。お皿洗いって、目の前と向き合うでしょ。なんかそれがダメだったのかなあ、真相は謎ですがよかった。

ちなみにわたしは他の潔癖も治り
今ではどこでも寝れる食べれる生きれるネキです

周り気にしないごろ〜にゃちゃんかわいい

2つ目は景色を綺麗だと思えたと言うこと。
これも誰にも言えなかったんだけれど、19歳まで景色が綺麗という意味が理解できなかった。

春夏秋冬の景色の違いにも興味なし、
修学旅行で回るところ興味なし、
お花も植物も空も何もかも興味なし!
好きなのは服を見ること、
あとイケメンも好き!いい景色!以上!
みたいなタチだったのだ


しかしながら、初めて行ったカンボジアから
帰ってきた数週間後のこと。


韓国のミチバタ。サウナ椅子みたいでかわちい

バス停でバスを待っていた時、
目の前の景色が綺麗すぎて言葉が出なかった
もう10年以上見てる景色のはずなのに

目の前の空も、
季節の匂いも、
肌に触れる風も、
ゆれる植物も、
小学生の笑い声、
全て美しくて感動してしまった、
あの日のことは忘れないなあ。

それからというもの、お花が大好きになって毎週花を買いに行くようになった。

母が私が生まれたことから家の色んな箇所に
生花を飾ってくれていて、19歳になって
初めてそのことに感謝できた。ありがとうね。


世界って、私が思っていたよりも
美しくてキラキラしているのかも。
そんなふうに思ってからもっと旅をしたくなった

誰かの繊細な表情、言葉遣い、
丁寧に淹れてくれるハンドドリップの珈琲、
おじいちゃんが早起きしてやってくれた除雪後の道、
雨あがりの空と澄んだ空気、
窓から見えるおおきくて広くて切ない空、
嬉しい報告をしてくれる時の友人の笑顔、
ゲストハウスのドアを開ける瞬間、
マスカラが取れかかっている目はなんだか生きてる!って感じがして綺麗。


私はそれから世界の色が変わった
もしかしたらずっと足元だけを見ていたのかもね

他国と比較した自国を見て
美しい!と感じたのではなく
自国も含めた「世界」が
美しいと思えてからの人生は
前よりちょっぴりとてもすごく!
優しい色の世界になったよ

でもなぜか、イケメン好きから
筋肉好きにも転身していました。
これは関係ないか( ◠‿◠ )♪笑

占い師の母がよくいう
「和佳奈っていう名前は、最強の画数。だから大丈夫。」は、あまりにもスピかもしれないけど信じてもいいのかも。


1人で生きて行こうなんて思ってないけど、
1人じゃやっぱり生きていけなさそうです。
これからも誰かに助けられるたびに
誰かが悲しい時は一緒に笑い飛ばせられる
てきとーそうだけどあったかいともだち、
みたいな感じでいたいです。変かしら?笑


今回の旅のことはまたゆっくり書こうかな。
わたしはやっぱり旅が好きなんだ。
理由はまだまだありそうだから
またよかったら聞いてね。

ここまで読んでくれてありがとう、
きみは明日もとびきり可愛いよ!ぐんないっ


同じ人間なんていないし同じ景色もないから
人生も旅もたのしいよね


またね

フィリピンで致死量のコーヒーを飲んで痙攣を起こしながら文章を書いたMaedaより






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