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4月14日 Deutsche Oper: Fidelio


ベートヴェンが何度も改訂を重ね、難航の末完成させた唯一のオペラ、Fidelio。

主人公レオノーレが「フィデリオ」という名で男性に変装して監獄に潜入し、政治犯として拘禁されている夫フロレスタンを救出する物語。(Wikipediaより)


彼が敬愛していたモーツァルトの喜劇的なオペラを模倣するのではなく、新しく、より多層的で色彩豊かな音楽。このオペラに掲げられたテーマ「愛、自由、正義」が見事に落とし込まれている。

2022年11月にDeutsche Operにて初演されたDavid Hermann によるFidelio。


Deutsche Operの囚人たちは大きな白い顔の覆面を被っていた。
オーケストラの序曲から始まり、MarzellineとJaquinoのデュオへ。

次々とRocco, Leonore (Fidelio), Don Pizarro が登場。


舞台中央にはFlorestanのいる奈落の底に繋がる穴が。

第一幕後半、囚人たちが手錠を外し、全員が自由になったときの沈黙、静かに始まる音楽、合唱は引きのインパクトがあり、印象的で美しかった。

有名な四重奏も素晴らしかった。
MarzellineとJaquino透明感と温かみのある歌声がこのカルテットを際立たせていた。

幕が降りるときのタイミング、降り方が好きだった。
勢いよく、バッと降りるのではなく、少しすつ降りることで音楽と合っていたし、シーンの雰囲気も殺されていなかった。


第二幕、Florestanのいる地下牢から始まる。
絶望の中、死体から香る妻の香水の香りから希望へ。歌唱の力強さと、役柄の脆弱さという重要な要素を細かなテクニックによって繊細に表現されていたと感じた。(Tenor: Valentyn Dytiuk)

一度Florestanの歌声を聴いてしまったら、Don Pizarroの歌声がどうしても迫力不足に感じられた。キャラクター的にももっと邪悪な感じを期待してしまった。
ただ、彼のアクションはとても面白く、細かな動作にユーモアを感じた。



かなり中途半端なテキストだけど、風邪を引いてしまって鑑賞直後のメモからうまく文章をまとめきれないので今日はここまで…

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