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Berghain


line up

いつか行こ〜と思っていたけど、最近めっきり朝型の生活に慣れてきて(アムステルダムにいた頃はほぼ夜型生活だった)いつかいつかと挑戦を先延ばしにしていた。
その前に最後クラブへ行ったのはアムステルダムで11月(Lofi)だったかな…
久しぶりに何も考えず踊りたくなってきていた。

その週末は友達が2人ベルリンに遊びにきていて、金曜日はコーヒーを飲んでギャラリー行ってCurrywurst 食べてSpätiでビール飲んだり、とにかくたくさん話して遊んだ。帰り際に「明日はberghain行く予定だけど一緒にくる?」と誘われて、「んー気が向いたら連絡するね。」と言ってバイバイ。
その時の気分では30%くらいだったけど、翌日当日22:00頃、直前になって突然気が変わり「やっぱり私も行く!」と電話して一緒に挑戦することになった。


まず、というかそもそもの難題。””入場を許されるのか…””
色々な情報を聞いたり読んだりしたけど、結局何がなんだか分からなくなってきたので、テクノが好きだからそれでよし。という純粋な気持ちだけを信じて並んだ。
それでも3人では弾かれるかもと思い(1人が一番入場できる確率が高いというのは本当ぽかったので)友達2人、私は1人での入場を装って、別々で審査を受けた。

0時開場なので23時から列に並び、開場とともに列がどんどん進んでいった。
3月といえど寒かったが、雨も降っておらず、かつてアムステルダムのde schoolというクラブ(残念ながらもうない)で雨風激寒の中2時間強待った時と比べれば余裕だった。それでも1時間半程並んだかな…

途中2組が何気なくスッと前に横入りしたが、列が進んでいたのでそれも気にならなかった。


いよいよ審査の時が来た。

前にいた友達2人は入場を許され、うっかりニンマリしてしまったが、ついにバウンサーのクールで素敵な女性から審査を受けた。

Bist du alleine? 一人?
Ja, allein. はい、一人です。
Wie alt bist du? いくつ?
sechsundzwanzig  26歳です。
Ja. ん。(目で’荷物検査に進め’と示された)


っっやっほーーーーーーーーーーいっっ!!!!
心の中でシャンパンを豪快に開けて、そのまま一気飲みしたい気分だった。


中で会った友達2人とも”oh my god can't believe we did it ~!!" ととりあえず喜んだ。

友達によると、例の横入りした2組は両組とも入場拒否されたみたいだった。どこから目をつけているんだろう…

いつも踊ることが目的なので、
・asics の黒いスニーカー
・黒いダボっとしたワークパンツ
・透けてるメッシュ生地タンクトップ
もちろん外ではダウンジャケットなどしっかり着込んでいた。
メイクは、急遽参加を決めたのであまり時間がなく、眉毛を描いたのみ…


中は、とても面白かった。久しぶりの夜遊びだったのでクラブマテを2本も飲んだ。もちろんウォッカ入り!あとは水。


テクノは好きだけど、DJの経験もなければ正直DJに関してもそこまで詳しくない。けれど、そこで回しているDJたちが「洗練されている」というのはすぐに分かった。ラインナップ全てを聴いたわけではないが、誰からもフローを感じた。何時間も集中力を切らすことなく回し続けるライヴパフォーマンス、電子音楽といえど、自分の音楽を魅せること、常にあらゆる境界を超えていくこと、Berghainがテクノの聖地と言われる所以を肌で感じることができた。
ひとつ気になったのは、彼らはどの程度即興的な要素を混ぜ込んでいるのだろうかということ。大学や大学院でも電子音楽の基礎は学んだが、DJたちもその場でインプロをする、又はしているのだろうか…

ダンスフロアのバイブスもとても心地よかった。みんなお互いをリスペクトしていて、ここでは何も気にしなくていい、文字通り音に身体を委ねて踊る安心感、その瞑想的なアクションに、音楽のラウドネスと反して副交感神経が優位になっているような気さえした。

7時間くらい滞在した。エネルギーがあったらもっと長く居たかったけれど、週明けからまた朝型生活なので、一番楽しい波の引き際を見極めて退散した。
友達2人はもう少し長く残ったみたい。


朝8時過ぎ、天気はこんな時に限って雲ひとつない快晴。暗闇で瞳孔が開きまくっていた目には眩しすぎた。


と、瞼をぱちぱちしていたら、外にはとんでもない行列が…


帰り道。めちゃとおーーくの方から一枚だけ


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