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時間軸 #13

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まだ恋人は寝ている。
朝焼けに染まったオホーツク海を見ながら、自分で淹れたインスタントのコーヒーを飲みながら、よしもとばななさんのイヤシノウタを読みながら、本来の時間の流れについて考える。

人間本来の時間の流れは豊かさ、心の広がりだとよしもとさんは言う。

私が本来の時間の流れを感じるときを思い出す。朝音楽を聴いて口ずさみながらコーヒーを淹れる、夕陽を見ながらあてもなく歩く、夕陽を沈むまでじっと見守る、焚き火の前で取り止めのない話をだらだらする、休日に目覚ましをかけずに朝陽で起きる、自分のためだけのこだわりの本棚を作る(やってみたい)、朝に畑で採れた野菜たちをサラダにして朝ごはんを囲む(これもやりたい)、などである。

なんていうんだろう、自然の時間軸に身を任せている時に本来の時間の流れが戻ってくる。人間(私)にとってそれほど自然は影響力があるものらしい。

兎にも角にも時間の流れを感じることは技術が必要。忙しない現代を急か急か生きる私たちは意識しなければ本来の時間は戻ってこない。この技術をどれだけ磨くのかで人生全体の豊かさが決まるんじゃないかなぁ、と思う。

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