わたしの、ちいさな魔女

子どもの頃から、たくさんのジブリ作品を見てきました。

その中でも、群を抜いてだいすきな「魔女の宅急便」。

家族と離れ、誰も自分のことを知らない大きな街へ、たくさんの期待と少しの不安を抱えながら向かったキキ。

そんなキキに、わたしは今でも、元気をもらっています。


ラジオの天気予報を聞いて、今夜に決めた!と旅立ちを決意するキキ。

両親は急な出立に驚きつつも、キキの成長を噛み締めて笑顔で送り出してくれます。

町のみんなも。


夢膨らむ旅立ちの夜が明け、キキの新たな生活が始まっていきます。

大きな時計塔がある街、コリコへ降り立ったキキ。

たくさんの人との出会いの中で、成長していくキキですが、ある日突然、空を飛べなくなってしまいます。

何度も何度も坂を駆け下りながら飛ぼうとするも、その度に地面に突き落とされてしまう。

子どもの頃、このシーンがとても嫌いでした。

辛くて、悲しくて、気持ちが沈んでいったのを憶えています。

今でも胸が締め付けられますが、子どもの頃とは違う気持ちで向き合うことができます。

キキもきっと、そう思っているだろうなとも思います。

あの飛べなかった日々があったからこそ、魔法と、自分と向き合い、何のために力を使うのか考えることができた、と。

今までわたしが出会ってきた人たち、体験した全て、楽しいことも辛く悲しいことも、全てが今のわたしを作っている。

そんな当たり前の、でも忘れがちなことを思い出させてくれます。

私にいつもすてきな魔法をかけてくれるキキ。

みなさんの心の中にいる、ちいさな魔女のお話も聞いてみたいな。

ではまた。

mgmg





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