まさか、私が。
まさか私が流産するとは思わなかった。
まさか私が死産するなんて考えもしなかった。
なぜそんな自信があったかというと、約4年前に出産した第一子の息子は、妊活を始めて1周期目ですぐ授かり、妊娠経過もなんの問題も無く、私自身の体調も安定していて、分娩も初産にしてはまあまあスムーズだったから。(ただ分娩後出血が止まらず大きい病院に搬送され緊急手術をうけるはめになったけど。)
私は何事も自分の勘、というか感覚で動く性分で、結婚すらまだの20代の頃から、『30歳までに○○○という名前の男の子を生む』と確信していたから、第一子がお腹に宿った時、『○○○がきてくれた!』と直感し、興奮したものだった。
私の予感通り、30歳となる2016年8月に元気な男児を出産。
宣言通り○○○と名付けた。
息子はとても可愛く、愛嬌があり、優しく、賢く、本当に私の子か…?と思うほど、周りの愛情をいっぱい貰って真っ直ぐ成長してくれている。
初めての子育ては、その可愛い息子が1歳になるくらいまでは、正直楽しさより苦しさの方が大きかった。
1日中息子と過ごしていくうち、育児ノイローゼのようになってしまった。
精神のバランスを崩し、それが体調に及び、ついに大きなパニック発作を起こしてしまった。
恐ろしくて、すぐに友人に勧められた心療内科に駆け込み、そこで『不安障害』『躁鬱』『パニック障害』と診断を受ける。
抗うつ剤や精神安定薬、眠れない時期は睡眠薬、漢方、サプリ、たくさんの薬を飲んだ。
一進一退を繰り返しながら徐々に症状が落ち着いてきた頃、そろそろ抗うつ剤を絶って2人目の妊活を始めたいと思った。
治療を始めてから3年近く経っていた。
でも不安はなく、『妊娠』に対してポジティブな感覚しかないから、きっとまたすぐ妊娠できるはず、と思っていた。
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