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泡立つ夜半

わたしは、まだ、未熟だから

重なるカーテンも

ライトが点る幻想も

轍をふみしめる革のシューズも

途切れた言葉じゃ飛べない距離も

下書きで使い切った便箋も

目篭もる熱も

名前をつけられなかった嘘も

まだ悼むことができない。

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