文(4日目・公団ゴシックが好き)

こんにちわ。雨です。

note連続更新4日目。こういう習慣って、続けた時間の長さに比例して「こんだけの時間続けたんだから、とぎれさせるわけには……」みたいな、そういう自己満足っちゃ自己満足な義務感が強くなりがちじゃないですか?自分だけ?友人が少ないので、自分の身に起きていることが一般的なものかそうでないものかわからないことが多々あります。友達作ろう!

さて、「公団ゴシックが好き」などという謎の告白で始めてしまいましたが、そもそも『公団ゴシック』とは何か、名前を見ただけではわからない方も多くいらっしゃると思います。

公団ゴシックというのはあだ名みたいなもので、「日本道路公団標準文字」というのが正式な名称です(おそらく)。わかりやすくいうと、高速道路の標識に使われていたあの文字のことです。あのちょっとカクカクした文字です。

(ほんとは画像付きで紹介したかったんですが、手もとにちょうどいい画像がない、ネットの画像は著作権が怖い、などの理由で画像つけられませんでした。Google画像検索で「公団ゴシック」と検索すれば一発で出ます)

視認性を高めるために反射テープで文字を書くために文字幅が等しく、全体的に直線的であり、また漢字の字画が一部省略されているのが特徴的なフォントで、小学生の頃、遠出で高速道路を走るたびに「いいなあ」と標識を眺めていた思い出があります。公団ゴシックを見てると、なんとなく「受け答えや行動がプログラム通りで真面目だけど、だからこそちょっと不器用で、どこかずれているところが愛おしいアンドロイドの女の子」を見てる時とおんなじ気分になるんです。なんか、いいよね。

そんなアンドロイドの女の子公団ゴシックちゃんですが、問題点もいくつか存在しました。公団ゴシックは1文字づつ必要に応じて製作されており、文字の組み合わせ方によっては、統一感を出すべく1個の文字をいちいち地名ごとに作り直すなんてこともありました。文字が使いまわせない場合があるぶん、標識作りが面倒になります。

さらに、標識ごとに文字を作っているぶん、フォント全体の統一感に欠けるところがあります(一個一個の文字に個性がある、というのは公団ゴシック特有の魅力でもあるのですが)。

これらの問題から、2010年以降公団ゴシックは廃止され、高速道路の標識には一般的にも使用されている普通のフォントが使用されることになりました。現在、新フォントの標識に取り替えられているところです。公団ゴシックの標識が残っていないわけではありませんが、いずれ取り替えられ、整ったフォントの標識になってしまうでしょう。私の住んでいる場所の近くのインターチェンジの標識は、もう公団ゴシックの標識ではありません。

ですが今、公団ゴシックを愛する有志の方の手によって、この文字を再現したフォント、「GD-高速道路ゴシックJA」が製作されています。製作者の方には尊敬の念しかない。パソコンであの文字が使えるのが本当に嬉しい。マジでありがとうございます。これからも応援してます。皆さんもぜひ使ってみてください。本当に良いフォントなので。

公団ゴシック。今はもう使われてはいないけれど、旅行に胸を躍らせながらあの緑の看板を眺めた思い出は今でも忘れられない。公団ゴシックが好きだ。できることならもう一度、高速道路であの文字を見てみたい。


「GD-高速道路ゴシックJA」配布ページ http://www.hogera.com/pcb/font/catalog/


この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?