高校生の頃に大熱狂していたゲームに出戻ってみた
私は転校生ちゃんだった。
夢ノ咲学院のプロデュース科の転校生ちゃんだった。
しかもプロデュース科が新設されたくせに私しか生徒いなくてアイドル科と一緒に授業受けていたので実質アイドル科の2年A組の転校生ちゃんだった。
そして当時、現実世界の私も2年A組に所属していた(マジで)。
私は2年A組の教室で授業を受けている間、別の学校の2年A組の生徒としてアイドルのプロデュースに勤しんでいた(訳:授業中にゲームしてました)。
なーーーんてことはどうでもよくて。
社会人2年目のGW、あんスタに出戻った。
私の心の中の風真玲太が「改めて…3年半ぶりだな…」と言っていた。
いや、実は何回か出戻っている。大学生の間も1、2年おきくらいに計2回ほどぽこぽこと出戻っている。ただ続いてもイベント4つ分くらい。高校生の頃アホほどハマっていたあの感じはもうどこにもなかった。
ちゃんと出戻った今、なんちゃって出戻りを含めないと「改めて…5年半ぶりだな…」になる。
(以下、というか今までの部分でもあったかと思いますが、特に用語の説明をしないので意味がわからない言葉が出てくる可能性があります。ご了承ください。)
そもそも、なんでそんなにハマってたのに急に辞めたのかという話だ。
ハッキリ言う。最推しの声が変わったからだ。
もう今はそんなに気にするほどでも無くなったがマジでとんでもない衝撃だった。
当時の私は嵐一筋の櫻井翔は俺の嫁という激ヤバ思考のトンデモ芋JKだったので、二次元を推すというか櫻井翔さん以外を応援するという概念が頭から抜け落ちていた。
ただTVに流れてきたあんスタのCMを見て「なんかおもしれぇじゃん」と思ってダウンロードしただけだった。そうして、そんなに興味なかったのに「なんかおもしれぇじゃん」と思ったものにズブズブ沼っていく少女漫画の男子みたいなようわからん体験をし、それから紆余曲折あって今に至っているわけである。
最推しの声が変わったのはその紆余曲折の中でも一番のビッグウェーブである。
もうここまでいったらだいたい私があんスタで誰推しなのかが何となくわかる。
そう、氷鷹北斗くんである。
私は氷鷹北斗(CV.細谷佳正)の時代を一番色濃く生きてしまったタイプの、しかも変化が苦手という一番良くない形の転校生ちゃんであった。
二次元で初めて推しができた私は、世界が一気に広がった気分になっていた。
というか確実に広がっていた。
正直、ちょっと馬鹿にしていたところはあった。
うたプリとかキンプリ(キングオブプリズムのことです)に激ハマりしてヤバいことになってる人をテレビやら何やらで見て、よく存在しないものにここまで感情移入できるなあとか思っていた。まあ、あれで取り上げられてる人は確かにちょっとそれはヤバいんでは?みたいな人もいた気はするけど。
だが、いざ覗いてみると二次元ヤバい。今でも何がここまで私を沼に引き摺り込んだのかわからないが、三次元では語らないことが美徳だと思っている裏の部分が二次元では全面にストーリーとして描かれるのが良かったのだと思う。
私が三次元の推しに求めてしまっていることは頑張っている姿ではなく何でも涼しい顔してこなしている姿であるので余計にそう思ったのかもしれない。
二次元は語らないことが美徳なのではなく、ストーリーがあればあるほど美しいのだ。もともと本の虫だった私はそれにエラくハマった。しかも少年漫画とか少女漫画みたいなスッキリした話ではなく、本当にドロッドロの激重闇深エピソードの数々にズブズブと沈んでいくしかなかった。追憶とかどう考えてもヤバいだろ…なあ…ひひひせんせ…。
だが、突然『変化』の日は訪れた。
まさかの最推しの声が変わるのだ。
いや、え?
二次元でのリスクは推しが死ぬ可能性があることかサ終だよと二次元ヲタクの友達から聞いていた私は「アイドルもので命を落とすことはないし、サ終?しないしない〜あは〜大丈夫だ〜」と思っていたのでまさかの刺客に言葉を失うしかなかった。
何度も言うけど、今はもう慣れた。前野智昭さんの氷鷹北斗に慣れた。違和感なく聞ける。全然嫌じゃない。むしろ北斗の声だなという感じだ。
ただ今も細谷佳正さんの氷鷹北斗を聞くと脊髄から溶ける。ヨガのチャイルドポーズを取らないとCV.細谷佳正の氷鷹北斗を聞けない。ちなみに声が変わってからしばらく経ったある日、高校生の頃にニコ動で貪り探していた人力の氷鷹北斗を久しぶりに聞いて人力が細谷佳正さんの北斗で嬉しくて本気で泣いたこともあった。
どれくらい未練あるかというと、氷鷹北斗(CV.細谷佳正)の表示が手元に欲しいがためにユニットソング1と2を社会人になってからわざわざ買ったレベルである。そして『Go way ここから始まる〜』で必ず天を仰いでいる。なんならほそやんの北斗が歌ったユニットソングをまえぬの声で聞けない。まあまあ、あるな、未練。
じゃあなんで出戻ったんだよ、という話だ。
変化に対応できないやつはぐちぐち文句言わずに消え去れよ、と。私だって思う。
いや、文句じゃないの。そういう奴でも出戻って楽しんでるよと言うことが言いたいのだ。
そして後から気付いたけど声優さんが変わるなんて普通にある。ドラえもんとかクレヨンしんちゃんとか、変わってんやん。きむすばがあんな昔からジャイアンなわけないじゃん。というか実はあんスタも他に声優さん変わってるキャラもいる。
すみません、話が逸れました。
何で出戻ったか(そういや言っていなかったけど私は今のところBasicしか遊んでいません)と言うと、やっぱあんスタの沼から完全に抜け出せていなかったのだ。
駅にあるあんスタのクソデカ広告とか見つけた途端すごい嬉しくなってすぐに写真撮っちゃうし、一番好きなキャラクターはずっと氷鷹北斗だし、何より私の二次元の扉を開いたのがあんスタだったからなんだか忘れられなかった。
そりゃあんスタより前に触れていたものはもっとある。今めちゃくちゃアツいONE PIECEとか、あんスタより前にちゃんと触れていた二次元の一つだ。だけど私に二次元のキャラの良さというか深さというか本質みたいなのを見つけるきっかけをくれたのがあんスタだった。
出戻って、まずビビるのは私がやっていたのはズ!だったので、ズ!!でみんなが一個大人になっているのが驚きだった。
いや、事前に仕入れた情報で知ってはいたけど、ほっちゃんが緑ネクタイしてるのはウワァ…と思うし、あんスタを一旦辞めた時に自分しか見れないブログで書いていた「真緒くんは生徒会長になったのかなあ。」みたいな文がそのままその通りになっているのも、なんかヤバかった。
あと先輩全員卒業してるの結構寂しかった。さくまれ〜くらいは留年しててくれよと思った。そしてなによりも転校生ちゃんがプロデュース科に行ってトリスタくんたちと授業一緒に受けていないのがものすごく寂しかった。受けようよ一緒に…。
(あと瀬名泉のアピールイベントがズ!に比べてめちゃくちゃ性格丸なってて笑った。ズ!!に慣れてからズ!のせないずイベントやるとマジで何選んでも不機嫌で腹立ってこれもこれで笑っちゃう。)
そして私は転校生ちゃんではなくプロデューサーちゃんになっとった。そりゃそう。一年もいるのに転校生呼ばわりは逆に距離感あって悲しいもんな。
そしてズ!!になったのでアプリ始めた時によくある最初のガチャが既存ユーザーでありながら引けた。既存ユーザーだからリセマラできんぞと思っていたが何回も引けるって書いてあったので、まあ引き直せばいっか〜という軽い気持ちで引いた。
引いたら、恒常☆5の北斗が来た。
「「私が来た」」と言わんばかりの、もしかしてオールマイトか?くらいの感じできた。
ズ!時代、恒常☆5北斗が欲しいがばかりに10連目と30連目は☆5確定だよどのキャラ出るかはわからんけどなっていうガチャに高校生ながら駅のファミマで5000円のりんごカードを買って課金し30連目で運良く手に入れた思い出があったので、あっさり手に入ってしまったことに驚いた。
そして思った。「運命だ」と。
もう頭の中では「これは運命的なkoi-wazurai」という感じでピースサインを掲げて左右に振って踊っていた。
ズ!!の制度は割と画期的であった。
過去イベのカードが現イベのボーナスを何回分か積み上げれば手に入ったり、ランボ☆5という悪魔みたいな制度がなくなったりしていた。金と睡眠時間の削り方で殴り合うランボがなくなって自分のペースで推しを手に入れられるなんて…もうイサランボとかいう言葉は死語なのかな、とか思った。(死語ですか?)
そして出戻り方も前のぽこぽこテキトーに出戻っている時とは違った。
少しずつではあるがちゃんとグッズを買うようになった。
いやなんで前ちゃんと買ってないねん、という感じではあるが、元々嵐一筋の櫻井翔は俺の嫁スタイルだったこともあり、コンテンツに金を出すか否かというのは学生だった頃の私には結構大きなハードルであった。
だが社会人になり、嵐という私の人生のクソデカコンテンツが休止している今、そこに回されるはずだったお金たちが行方を失っている。つまり嵐以外のコンテンツにお金が出せるようになったのだ。
だから出してみた。ゲーム自体にちょっと課金もしてみたし、アクスタとかクリアファイルとかそういうのも買ってみた。
高校生の時に唯一買ったグッズである公式ファンブックも押入れから引っ張り出して読んだ。
なんだなんだ10年程は嵐のヲタクをやっている私は、買う後悔より買わない後悔の方がキツイことを知っている。だからちょっとずつ買い始めている。トレーディング系はちょっとまだ手を出せていないのでその辺はおいおいかなとは思っているけれど。
もちろん嵐に使ったお金の足元にも満たない程しかまだ使えていない。
嵐は大学生の時に恐る恐るいくら使ったか計算したことがあるが、アルバイトとヲタク費用の収支がどう考えても合わず(支出が収入の2倍なのにちゃんと貯金はできているという謎事態)(多分計算がおかしかったんだよな…?)、どっからこんなお金出てんの?となった程であった。
正直ここまで沼ると別の問題が発生してきそうなので昇華させすぎないように少しずつ出戻っているという状況だ。
高校生の頃の私があんスタに出せるのは『時間』であった。月ラジの公録みたいなのにも行って浅沼晋太郎さんの顔が嘘みたいに整っててビビったりもした。時間を出せるといっても高校生活のほとんどを部活に費やしていた私は、アルバイトをする時間はなかったのでお金はあまり出せなかった。
逆に、社会人になった私は時間が捻出できなくなった。だから少しずつお金を出すようになったというところだ。
さあここまでダラダラ話したが、結論出戻ってよかった。
そりゃ推しの声は変わったなと思う。だけどCV.細谷佳正の氷鷹北斗もCV.前野智昭の氷鷹北斗も、どっちもめちゃくちゃ好きなので、問題は何もない。
真顔で「櫻井翔さんの次に好きなアイドルは氷鷹北斗くんです」と言うし、まえぬの声の北斗が歌う新しいユニットソングみたいなのも何の違和感もなく聞けた。
意外と時間が経てば変化はすんなり受け入れられるのだなとも思った。まあ変化したことに変わりはないのだけれど。
本当にあんさんぶるスターズというゲームは私の青春を彩ってくれただけではなく、二次元というものの捉え方も変えてくれたし、視野を広げてくれためちゃくちゃすごいコンテンツなのだ。
この前、あんまり分からん程度にトリスタのユニットCD買ったのをインスタのストーリーに載せると「あんスタ好きなの!?!?」みたいな反応が来た。私がピークにハマっていたのはアプリリリース1周年とか2周年の頃なので、えっあなたこそあんスタ好きなんすか…?なんか知らん間に色んな人がハマってるなあ〜〜〜、とほぼ無課金のくせに古参みたいな感想を抱いた。
あとは、高校生の頃、あんスタの話をちょっとだけして「いやあ二次元なあ〜」とか苦笑いしていた割と苦手な知り合いが今や同じような女性向け二次元コンテンツにハマり散らかしてるの見て、おいおいマジかよ、と思うなどもしている。
7年前(!?)の私やん、とか思っている。
こんなクソ長い記事で結局何が言いたかったのか自分でも全く分からんが、とにかくあんスタはいいぞ!と言っておこう。
氷鷹北斗くんを生み出してくれてありがとう…あんさんぶるスターズ…ハッピーエレメンツ…。
現役プロデューサーちゃん、転校生ちゃんの皆様、お手柔らかに対戦よろしくお願いします。
ではまた。
(やってみた大賞に全然相応しくないかもしれない。ま、いっか。)
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