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そして生活はつづく

子どもが隣で眠っている。眠そうに目を開いたり閉じたりしている。ふっと笑うと、それに気づいたようでにやりと笑った。そんなとき私はしあわせでしあわせで涙ぐんでしまう。

世の中はもう、コロナ、コロナ、コロナ。当たり前だ。

それに伴い情報が滝のように流れてくる。Twitterでいうと、タイムラインの密度が濃いみたいな、誰がしたか分からんリツイートでタイムライン埋まっちゃうみたいな、そんな感じ。コロナで身内を亡くした方の訴え、政府への批判、はみだした行動をした者の吊し上げ。

私はというと、一斉休校が決まったときも、マスク二枚配られると言われたときも、意見はあったが結局、何も言えなかった。言わなかった面もあるが、それより情報のスピードについていけなかったというところが大きい。リアルアカウントでもなにか言おうかなと思ったけど、結局「オーマイゴッドファーザー降臨」などと気づけばお気に入りのギャグをつぶやいていた。

シフトを削られ厳しいから本を買ってほしいという同人作家さん。自粛が続いて時間があるだろうから小説を書いたので読んでくださいという方。書店が閉まって厳しいから今月来月に発刊される本を応援しようという運動をする方。良い悪いではなく、身の回りのことみんなコロナベースになってきたなと実感する。

こんな流れの中で自分にできることは何か考えた。おすすめのYouTubeチャンネルを紹介する。創作するにあたってためになった本を紹介する。京都案内をPDF化してboothで配布する。色々思い浮かんだ。

けれど結果、特にないなと思った。手洗いうがいをし、よく寝てよく食べ、政府へのアンサーは選挙でする。今までの生活を続けていく。変えるのは人との接触を避けることぐらいだろう。コロナでまだ特に煽りを受けていない自分が、自分だけの判断で何をしても、嵐の外で遊んでるだけなのだ。

今日はじめて、コロナで存続の危機にある団体(団体って書くと宗教みたいだな。観光関係です)のクラウドファウンディングで5000円支援をしたけれど、それもコロナが原因で起こったことではあるけどあくまで生活の延長線上という感じだ。困っている人を助ける。それってコロナの前と後で変わったりしない、当たり前のことだから。

おすすめチャンネルの紹介も、創作に関する本の紹介も、京都案内も、コロナとか関係なく、したいときにしようと思った。そういう感じです。

読んでいただきありがとうございました。サポートしてくださると本づくりが一歩進みます。