不意にやってくる、そういう感情

生まれ変わったら猫になりたい。

気づいたらそこにいて、ふかふか心地よくて、危なっかしくて目が離せなくて、でも手を伸ばすといなくなる。私の中の猫のイメージはこんな感じだ。つかみどころのないというか、儚いというか、なんというか。自由気ままというか。都合良く捉えすぎだろうか。


でも猫のような誰かを、追いかけて、逃げないように、ここにいてくれるように、引き止めたい、そんな自分もいる。

私の好きな人は私のことなんか好きにならない。

半袖から伸びる腕が綺麗で、なぜか時々ちょっとだけ気にかけてくれるような態度をとる癖に、話しかけても全然構ってくれない。

私のすきだった人は猫みたいな人だった。別にもうすきなわけではない。なのに、昨日友達とBARにいったき、不意に反応してしまった。

青い色のお酒。

今の私のお気に入りは、M30レインってカクテルになった。別のお酒。それも青い。

カクテルはいろんなリキュールを混ぜて作る。だから、知らない名前のカクテルでも、使うリキュールが分かればだいたい味の想像がつく。ワインと同じ。使ってるぶどうの品種や産地が分かれば味の想像がつく。

M30レインは飲んだことはなかったけれど、ブルーキュラソーを使ってると分かったから、何となく味の想像はついた。飲んでみたら美味しかった。

あの青いお酒はそうやって私の経験値として消化された。

私は猫にはなれないし、あの青いお酒を彼に勧めた人にもなれない。まあでも、それもまた一興と捉えて今はゆりちゃんが入れてくれるM30レインを楽しみに生きてこうと思う。

オススメのBARがあれば教えてください。笑笑


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