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見える解像度が上がると好奇心が深まる。

学生に建築の学部に入った理由を聞くと、
・建築に興味があった
・建築家になりたい
・衣食住に関わることなら就職や仕事に困らなさそう
・ものづくりに興味があった
的な回答を頂く。

動機と目的と(ほぼ)一致するので、
動機の解像度が高ければ目的へのアプローチも変わる。
建築の分野も他の専門分野と同様に複雑化してるので、
興味が無ければ吸収も順応も遅い。
作品もその解像度に比例する。
解像度=認知領域なので、認知領域が広がればやりたいこと・できることが増える。

興味が無い学生が先生側の話を眠たく感じるのは、
認知領域の不一致だと思われる。
専門分野のため使う言語も使う道具も全てが違うので、
先生側の認知領域に合わせることができないと呪文のように感じるのは当然である。

認知領域の広げるには、
・奇跡的な経験
・無理やり押し広げる
しかなく、「学校に通う」という方法は強制的に設置面積を増やすことで認知領域を無理やり押し広げる行為に他ならない。
認知領域を広げるのが目的なので、アートやデザインに触れたり、いろんなジャンルの音楽を聴いたりも建築の知識、ソフトの操作技術等と同様に重要なのである。

認知領域=創造性の解像度なので、知らない・理解してないのなら作れないとなる。
例えば森の絵を描く時、植生が分かってる人の絵た知らない人の絵では樹種のバリエーションが変わる。

少しずつ認知領域が広がって解像度が上がると、見えてくる世界が変わるので、もっと知りたい、表現したい、もっとできるようになりたいとなる。
山頂間近まで登ったら頂上まで登りたくなるのと同じ。

もっと知りたい、表現したい、もっとできるようになりたいという想いこそ好奇心で、その好奇心が文明を作ってきたはずなので、自分の領域を「わかりやすく話す」と「そのまま話す」の両方があった方が良さそう。

文学も音楽もアートもデザインは見えてなかった世界を見えるようにする側面があって、
科学や物理学は見えている世界の解像度を上げる側面がある(と思っている)。

いろんなことを経験するべきというのは、認知領域を広げて解像度を上げる為で、認知領域が広がればわかること、できることが増える。
わかること、できることが増えれば好奇心が生まれ楽しさ、面白さが増える。

自分の知らない領域の作品がもっと世の中に増えれば最高です。

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