引っ越し。②

二か月前に引っ越しをした。
町で暮らしているときに、「ここはなんもない田舎でしょう」と言われた。
都会の人だったから思うけど、わりと車がないとしんどいし、でもとりあえず自転車があれば暮らせないこともないタイプの田舎やで。


前回の記事では、レオパレスだったので、家具家電は完備で、当日に鍵の受け取りと引っ越しを完了させて、翌日から配属先にて研修というスケジュールだったので設備関連までは考えられなかった。
レオパレスの設備完備で不便な点もなく今まで特に考える必要もなかった。
ということでレオパレスは住むだけならかなりエクセレンスであったが、今回はそうもいかない。
賃貸がただでさえ少ないド田舎、少ないレオパレスはすでに満室。借りるのは無理、ということでマンスリーマンションではなく普通の賃貸に住まないといけない。

そんなわけでこちらもやることが格段に増えた。
のにそれを知らず引っ越し当日にこの家不具合まみれじゃね…?という地獄の驚きを見て、管理会社に怒りの電話を入れる気力が湧くのを待って、布団の上で暮らしている。



この家自体は2DKという一人暮らしにしてはやや贅沢な間取りで住み心地はよく、築年数さえ目をつぶれば悪い物件ではないと思うが、それでもやはりマンスリーマンションの住人になりたい。それができないなら節約マスターになり大阪市内在住マンになりたいので今回の反省点とか書いておこうと思う。

・下見をしていなかった
本当にしなかった。これに尽きる。そもそも、鍵の受け取り場所が電車で一時間半。10分に1本は必ず来る大阪市内とは違い、30分に1本来るかどうか。勘弁してほしい。
先述の通り、レオパレスは設備面では不便することがなかったので、当日鍵受け取り当日引っ越しで何の問題もなかった。
その為わざわざ行かなかったのだが、鍵の受け取りから引っ越しまで一週間あったのだから、一度は行った方がよかった。
・築年数が古い
20年なので日本の住宅としてはまだまだ新しいのは承知しているとして、しかし設備云々修繕がどう以前に部屋自体に劣化が目立つ部分が多い。
後ほど軽く触れるキッチンもそうだが、こちらも後述する水道が最たるである
持ち家ならリフォームは自由にできるだろうが、借りるとしたら築年数が
10年を超える物件はかなり考えた方がいいかもしれない。しかし、だいたい5年くらいを境に家賃が手頃になるので、築年数にこだわらなければ立地の選択肢が広がるというのも理解できる。僕も節約マスターになれた暁には大阪市内在住マンになりたいが、そうなるとあまりに新しい家は難しいだろう。
築40年だったか30年だったかの物件に住んでいる人間を二人ほど知っているが、片方は都心からやや離れたところで排水溝がどれだけ掃除してもそこはかとなく臭うなどと言っていた。それ対して、片方はかなり都心に近く、一度改築していたんだったか、そのような感じで比較的現代風で住むうえであまり不便はしていなさそうだったので、改築の有無は肝心かもしれない。如何せん築年数の古い物件を借りるのであれば新しい物件よりは慎重に内見などをしてほしい。もし僕が住む家を選べるときには築10年以上はかなり考えると思う。

さて、最後にチェックしたい点の覚え書きとして今回の家の不具合を挙げておこうと思う。
・洗面所から異臭がする。
ドブのようだとかかび臭いとかではないから気づくのに一週間を要したが、洗面所の排水溝の横側に穴があり、そこにヘドロが溜まりに溜まっておりこれが悪臭の原因だった。
例えば入居一週間前…鍵を受け取りその足で新居に行っておけばこの異臭を即管理会社に連絡することができたし、御社のクリーニングとはどうなっているのか、ということが訊けたわけである。当時連絡する気もなく、何が原因なのか一切わからなかったし、ヘドロを瞬間にこれかもしれないと即掃除をしたら本当に悪臭が無くなってしまったので管理会社には連絡できていない。本当にもったいないことをした。
・洗面所の照明の付きがあり得ないほど悪い
転居当日に点滅してなかなかつかない照明器具を見ると思っていなかった。
こちらは後述する水道と一緒に見てもらったが、電球云々の話ではなくそもそも照明器具が劣化しているそうだ。そんな使えると思えば使えるみたいなものを新居に置かないでくれ
・寝室の照明器具から異音がする
これは転居当日に布団の上で暮らしながら、「なんだか暗くなってきたねぇ」と言いながら気づいたものである。例えるなら田舎の古びた街灯のような異音。調べたら十中八九調整器の劣化だそうだ。電気は何があるかわからないし、置いていても得はないので即管理会社に引き取りをお願いした。後継の照明はまだいないので僕の寝室はまだ照明がないままである。だからそんな使えると思えば使えるみたいなものを新居に置かないでくれ
・コンロが明らかに古びている
見た目が、とかではない。料理が終わったら不定期で「ボッ」とかいう音がする。ガスコンロなので一つ間違えたらボヤ騒ぎどころでなくなるからやめてほしい。まあ、それだけであれば家が燃える恐れはあまりないらしいのでしばらく様子を見ていたが、使っていると「強火にしているのになぜか中火くらいの火力…だと思ったら突然思い出したように強火になる」「ボタンを押しても着火しない、2,3回粘れば点火する」というどこからどう見ても劣化したコンロ役満である。何度も言うがそんな買い替え時が来ているが粘ればまだ使えるみたいなものを新居に置かないでくれ。こちらも後述する水道の修理のついでにお引き取りいただいた。
・水道の水の止まりが悪い
僕は大変非力である。という自覚があるので多少重いだとか多少硬いだとかは大人しく自分の力がないからだと納得しているが、それにしたって硬く閉めないといつまでも水滴が落ち続ける。5万舗譲って僕の握力が冗談抜きで人並みの半分だからだったとして、水にぬれた手で滑って水滴が止められないというのは些か困る。先述の水道とコンロのメインイベントであるが、浴室は劇的によくなった。洗面所に関しては完全に劣化以外の何物でもなく、台所も洗面所よりましではあるが原因としては似たようなものだそうだ。
解決としては水栓の交換しかないらしく、管理会社と協議してほしいとのこと。
あとはトイレの流れがある日突然目に見えて悪くなって驚いた、とか、化粧台にどうあがいても取れない汚れが引っ越して玄関を初めてまたいだその瞬間からついており気持ち悪い、とか、キッチンの収納がどういうわけか歪んでおり引き出しが開けられない、とかあるが、まあこの辺にしておく。

水道に関してはあらかじめ前の入居者が退去した時点で交換しようと思わなかったのかと思う。古いのはまあいいとして、劣化しているものを置いておくのはどうなのだろうか。
まあ、ここまで書き連ねると流石に冷静になってきて、わざわざ新入居者のために交換しようとは思わんよなという理解もできる。
まあ、僕も転居して2ヶ月経って本格的な住処としてしまっているので今更大がかりなのも歓迎しづらいし、転居前であれば交渉できたのかもしれないとも思う。やや不便で少し残念なだけで暮らせないほどではないし、管理会社に電話をするのもなかなか気力を使うので、交換するものじゃないの…?という疑問を読者に投げつけて今日のところは終わりにしようと思う。

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